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200文字小説集

彼女の想い(200文字小説)

作者: 日下部良介

チームのエースが私の彼。

もちろん、バレンタインにはチョコをあげるわ。

彼だけに特別なチョコを。

そして、これはカモフラージュ用。

20個入りの一口チョコ。


練習の後でこっそり渡そう。

ところがみんなで食事に行くことになった。

私の席は彼から一番遠い席。

隣に座った人がウザいくらい話しかけてくる。


結局、渡せなかった。

彼からメールが何度も来た。

なんて返事しよう。

迷っているうちに1週間が過ぎた。


チョコはあるんだよ…。




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