エピローグ 道は続く
「仙台…楽しかったな…」
タダシはスラスター機の運転にすっかり慣れ
帰りの道は余裕の表情
「あ、でもエンドウ餅店行くの忘れてた…」
ケンは旅行疲れと静かな機内のせいか
流れる景色をぼんやり見ている
「地元なんだから、また行けるでしょ」
「まあ、ねぇ」
「それにしても巨大ロボはいいね」
「この、借りた高級機?」
「いや全部、普通機も」
タダシはコクピットのパネルに目をやり
並走して走る一般機を眺めた
「通勤はもちろん、ドライブでストレス発散
巨体が躍動するレースは見ていて爽快だし」
「うん」
「家族で乗れば歴史が積み重なり、時には予想しない事もある」
「基本、眺めがいいよな、遠くまで見渡せる」
「物を運び、人を運び、何かを繋げる」
「…なるほど、確かに巨大ロボはいいね、生活の足だけじゃないね」
「そういやさ」
ケンは座り直し、背筋を伸ばすと
「声で操作できればいいと思わない?」
「例えば?」
「必殺!」
「必殺?何言ってんの?」
「…なんで俺、必殺って言ったんだ」
「巨大ロボは暴力的に使わず、のんびり乗るもんだぜ」
「そうだな…そんな世界であるべきだな」
日の光を受け
巨体の影は軽やかに動き
今日も誰かを載せて
道は続く…
読んで頂き、ありがとうございます!
この作品は完全に個人的な趣味、かつ、実験作でしたが
設定や辻褄あわせ、構想などが とても楽しかったです。
評価、感想、本当にお待ちしております!!




