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あまねく光、なぎの底  作者: カレンナカレン
深海の図書館

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13/13

2−4

蓮くんと3秒ほど目が合っていたが、先に目線を逸らしたのは蓮くんだった。


結弦くんは何かを察したのか、蓮くんに「僕たち急いでるので」といい、私の手を掴んで走り出す。

蓮くんが私を掴もうとする間もなく、私は引っ張られるように走った。



----------------


「っ…結弦くん、まって」


私は肩出息をしながら、結弦くんに話しかけた。

私達は蓮くんから逃げるように走ってきて、気づくと講堂の近くまで来ていた。

蓮くんが追いかけてくる様子もなく、結弦くんは後ろを振り返ってから止まった。


「もう講堂見えてるし、ゆっくり行こ」

結弦くんはまるで走ってないかのような涼し気だ。


なんか最近蓮くんから逃げてばっかりな気がする。別に悪いことはしていないのに…。

昨日に引き続き、蓮くんに後ろめたい気持ちもある。

私が少し後悔が表情にでていたのか、結弦くんは「さっきの人、知り合い?」と聞いてきた。


「うん、2個上の幼なじみ」

「めっちゃかっこいい人だったね」


結弦くんもかなりの美男子だが、蓮くんも確かに負けてはいない。

しばらく蓮くんの話をしながら講堂に入り、受付を済ませると学部ごとに席が分かれていた。


私と結弦くんは経営学部の席に着くと、通路を挟んだ席にりっちゃんがいた。

りっちゃんは「ひーちゃん!」といつもの屈託ない笑顔で私に話しかけてきた。私が答えるより先に、結弦くんが「ひまりちゃんの知り合い?」と話しかけてきた。


「そう、彼も私の幼なじみ」

りっちゃんより結弦くんに先に答えたので、りっちゃんは明らかにムッとした表情をしていた。

結弦くんはその表情に気づいているはずなのに、まるで気づいてないかのように「俺は朝霧結弦、ひまりちゃんと一緒の経営学部。よろしく」と爽やかな笑顔で対応した。


「星名律、理工学部。よろしく」

結弦くんがあまりにもフレンドリーな対応なので、りっちゃんも何もないかのように振る舞いながら挨拶をする。

りっちゃんは何かを言いたげだったけど、オリエンテーションがすぐに始まったため、私と言葉を交わすことはなかった。





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