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2025/09/08 02:43

左右に動いていたスポットライトが重なる瞬間、本当に時間が一瞬止まって見えたんだ。


「2028年 第70回 日本レコード大賞は…

RE STAR  「Only Wish」… 」


==================

2014年 8月


「ただいま~」

今日も暑かった〜。でも夏休み最高!

毎日朝からサッカーできるし、授業ないし、宿題という言葉は俺の頭から消しておいたから問題なし!将来サッカー選手になるために、今小学生の俺ができることはひたすら練習すること。あぁ、腹減った。


「お母さん、ご飯は?」

「もうすぐできるから待っててね〜」


お母さんは、いつもどおり、K- POP アイドルの曲を聴きながら、ノリノリで晩御飯を作ってる。何がそんなにいいのやら。韓国語だから何言ってるかわかんないのに、よくもまあ飽きないことだよなぁ。


「いただきます」

「いただきまーす」

「いたーきまーす」

今日は、お父さんも早く帰ってきたから、久しぶりに4人で晩御飯だ。

「こら、りょう。ちゃんとスプーンを使って食べなさい。」

「勇斗は、もう夏休みの宿題終わったか?」

「あー、もう少しかな」

「そうかぁ。サッカーも頑張ってるし、勇斗はすごいな!」

「…怪しい。あとでママ宿題チェックするからね。って、そうそう、勇斗にお願いがあるんだけどっ」

「ゴホゴホッ(やばい。宿題やばい)。何?」

「11月にね、東京ドームでコンサートがあるから、一緒に行こうね」

「は?何の?」

「もちろん、ママが毎日朝から夜まで聞いているSJOのコンサートでーす」

「いやいや、興味ないんで大丈夫です。ていうか友達と行けばいいじゃん。小学生の俺連れてってどうすんの」

「いつも一緒に行ってくれる友達が行けなくなって、他にそんな友達いないし。ママ、息子に K- POP アイドルになってもらうのもいいかなぁと思い始めてさ。だから一緒に行こうねっ」

「いやいや、俺サッカー選手になるので。アイドルとか興味ないので。」

「…一緒に行ってくれたら、新しいスパイク買ってあげようかなぁと思ってるんだけど…」

「行きます。喜んで行かせていただきます。」

「やったぁー」

「え?コンサートのとき、りょうはどうするの?俺が子守するの?」

「は?何当たり前なこと言ってるの。パパ、頑張ってね。」……


新しいスパイクゲットだぜ!


この時は、そのコンサートが自分の人生を左右する出来事になるなんて思ってもいなかったんだ。







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