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1-1

そこは砂砂漠すなさばくだった。

気温は熱かったが湿度は乾いていたため苦痛ではなかった。そんな場所での出来事だった。

目の前には1人の女性が居た。

それは美しい女性だった。

長い髪をなびかせ、ドレスアーマーを身に着ける。

けれど、仄暗い黒い目をしている。

手には槍が握られていた。

「貴方を愛してます」

それは告白だった。

女性は照れくさそうに笑い、今か今かと俺の返事を待っていた。

「答えはNOだ」

俺は手に持っていた剣で彼女の心臓を突き刺す。

「がっ・・・」

「悪いが、俺が愛してる女性はお前じゃないんだよ」

剣を強引に力で回転させて心臓へのダメージを増やす。そうしてから剣を抜くのだった。

「げほっ」

彼女は喀血する。

そして、その場に倒れこむのだった。

乾いた砂漠には彼女の血が実に良く染み渡る。

「これで30・・・」

俺は呟いた。

血塗られた剣をしまう。

そして自宅へと帰るのだった。

軽装の鎧を外して、防具立てにつける。

俺はラフな格好になるのだった。

部屋は家具で溢れてる。

一人暮らしの俺には不似合いなほど沢山。

空いた椅子に座る。

空席が目立つ、それもそうだろう。

席が6つもあるのだから。

けれど座ってるのは俺だけ。

他は誰も座っては居ない。

料理は得意ではない、けれどそうもいってられない。作ってくれる女性が居ないのだから自分で作るしかない。料理は相変わらず不味い、俺は下手なんだなと思うが上手になりたいとも思わない、味が不味かろうと栄養にさえなればいいのだから。作れる料理はスープ。といっても野菜とか肉を突っ込んで鍋で煮込むだけ。

特別な味付けは無い。

俺はふと絵を眺める。

俺と二人で描いてもらった絵。

俺は面倒くさそうな顔をしてるが、

女性の方は酷く嬉しそうな顔だった。

そこには先ほど殺した女性と似ている姿があった。隅にはサインが描かれてる。

Enatriaエナトリア

懐かしい、

彼女を殺したら余計に会いたくなる。

そんな風に感傷に浸ってる時だった。

ドアがノックされる。

「あのぉ・・・」

知らない女性の声だ。

初めて聞く。

俺は警戒して武器を手に取る。

そして、ドアから離れて声をかける。

ドアに近づいた状態で声を出すと、

槍を突き刺して殺される危険性を考えての子だった。

「名乗れ、お前は誰だ」

「仲間にしてください」

「はぁ」

敵かと思ったが変な訪問客か、

警戒して損したと思う。

「あの、貴方の力になりたいんです。

結構役立つと思うんですよ、自分」

「帰れ、俺に仲間は必要ない」

面倒くさくなり、俺はソファーで眠る。

ただでさえ先ほど戦ったのだ。

疲れてるんだ、変な奴の相手をしてるほど暇じゃない。

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