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第9話  【白面の魔女狩り②】

「面白い!」「続き読みたい!」と思われた方は、是非

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下の方にある評価は5つ星、宜しくお願い致します!

していただいたら作者のモチベーションも上がりますので、更新が早くなるかもしれません!

是非、宜しく願い致します!

 私はあれから毎日あの場所に行き、あの3人組が女性達にイタズラをしないかパトロールしていた。

だが中々、現れなかった。

確かにこの通りは、夜の人通りが少ない。

あまり深夜になってもいないだろう。


真夏日である為、まだ19時台は明るい。

20時過ぎるとようやく暗味を帯びて来る。

21時から0時までの3時間くらいが1番可能性があるだろうとアタリを付けて張った。


すると、予想通り3人組が現れた。

女性が通りかかるのを待っているみたいだ。


私は彼らの前に姿を現した。

性懲しょうこりも無く悪さをするつもりなの?」


「何言い掛かりを付けてやがるんだ?俺達はただ、この場所にいただけだぜ?」


「俺達が悪さって?何かしてましたかぁ?」


まだ何もしていない彼らの言い分は正論だ。

言い返せず、黙っていた。


「まぁ、姉ちゃんが白面の魔女だって事は知ってるんだ」

懐から銃を取り出すと容赦なく引き金を引いた。


「うわっ!あぁぁぁ、痛いっ」

左太腿ふとももに当たり、激痛で傷口を押さえて地面を転がった。

血が辺り一面に飛び散り染まっていく。

実は既に傷はふさがっていた。


パーン!パーン!

2度引き金を引き、2発とも当たった。

右肩の付け根付近と、左のふくらはぎに当たった。


「ギャァ、ぁぁぁぁぁ。痛い、痛いよぉ」


実は銃は反動で銃身がブレるのだ。

だから余程の近距離でもない限り、百発百中で命中なんてしない。

こいつはあまりにも銃を撃ち慣れている。

躊躇ためらわず引き金を引いた。

人を殺すかも知れないと思えば手が震えるし、躊躇ためらうものだ。

つまり、こいつは人を殺した事がある。


「おい、もう止めろよ。やり過ぎだ!こんな美女と1発もヤらずに殺すつもりか?勿体無い」


「まーたお前は女かよ?騙されるな。こいつは俺の目の前で、折れた手足が元通りに治ったんだぞ!」


「見てみろよ!もう傷が治ってるぞ?」


「なるほど、化け物だったか?」

引き金を3度引いたが、私が貼った障壁シールドによって全て弾かれた。


「チッ。だが、化け物でも流石に頭は急所だろ?死ね!」

歩み寄り、弾を込め直して至近距離で引き金を引くと、障壁シールドを突き破り、私の頭を貫通して脳髄を飛び散らせた。


私を撃ち殺した男は、私を殺すのは惜しいと言った男の肩を叩いた。

「まぁ、確かに勿体無かったよな?1発200万を使っちまったよ。あははは」


「おい、その死体を担いでこい!お前、死姦しても良いぞ。たっぷり可愛がってやれ。あははは。こいつを組織に渡して大金を得るぞぉ。外国に高飛びだ。日本ともオサラバだぁ〜」


トランクに押し込まれた時には、私は生き返っていた。

いや、不死だから最初から死んでないのか。

私の死体を犯すって?気持ち悪い。

どうしよう、今まで会った中で1番の悪党だよ、あいつ。

躊躇ためらいもなく撃ち殺したよ。

くっそー、殺してやりたいけど、人殺しになりたくない。

でも、私の攻撃呪文は強力過ぎて絶対に殺しちゃうからなぁ。

本当、どうしよう?

手加減しなくて良いなら楽なんだけどなぁ。

で、私を何処に連れて行くつもりだろう?アジトかな?いや、そう言えば、誰かに私を引き渡すって言ってなかった?誰に?黒幕がいるのね?

貫通する弾もそいつらから買ったのね?1発200万だって。

凄いねぇ。

そんな高価な弾は何発も持ってないでしょう?

と言う事は、もう私にダメージを与えられないって事ね?

一網打尽にしてやるわ。


車に揺られながら、かなりの長距離を走っているようだ。

私は不覚にも眠ってしまっていた。

車が止まったのを感じて、目が覚めた。

ヤバい。

死んだフリ、そうだ死後硬直が始まってないと怪しまれる。

光気遮断硬化膜キャルスィフィケイション

包丁くらいなら刺さらなくなる防御膜だ。

これで身体が固まってる様に見せかけられないかな?と思っていると、車のトランクが開けられた。


「可哀想にカチンコチンだ」


「それが死後硬直だぜ」


「死姦しようにも、ナニが挿入はいらないんじゃないのか?あははは」

仲間じゃないのかな?馬鹿にしたような笑い声を浴びせていた。


「よいしょっと。綺麗な死に顔だ。まるで眠っているみたいだ」

私を抱きかかえて歩き始めた。


ガラガラガラとシャッターが開けられる音がする。

どうやら何処かの倉庫の様だ。


「おい、るなら早くしろよ!もう来るぞ」


らないよ!」

そう言うと、私を寝かせて身体を伸ばした。


「ごめんよ。殺すつもりなんて無かったんだ。こんな綺麗な人を殺すなんて…」

そう言うと私のひたいに軽くキスをして、涙を流した。


「おいおい、お前、白面の魔女のファンになったのか?アイツらに渡す前に裸くらい見てても良いんだぜ?」


「止めろよ、これ以上死者を冒涜ぼうとくするな!呪われるぞ!けがすなよ!」


「あははは。呪いだってよ?あははは、笑わせるぜ。俺が今まで何人殺したと思ってるんだ?そいついれて8人だぜ、8人。それで、俺がいつ、そいつらに呪われたよ?あははは、呪いたくば呪え!恐ろしくも何とも無いわ!あははは」 


こいつは本当にクズ野郎だ。

ボッコボコにしてやる。

すると、シャッターが開く音がした。


黒いスーツ姿の男達が6人が入って来た。

「白面は?」


「こちらです!」


「なるほど、新聞で見た顔だ。もうお前らに用は無い」

そう言うと、銃を連続で10発ほど、ぶっ放した。

私をさらった3人の男達は、すべなく撃ち殺された。


ゆっくりと私が起き上がると、スーツの男達は恐怖で凍り付いた様に動かなくなった。


その隙を見逃さず『闇薔薇棘鞭ダークローズウィップ』を唱えて、スーツの男達を文字通り鞭打った。

攻撃力はとんでも無く、足を狙い、その足は弾け飛んだ。


「うぎゃあぁぁぁ」

痛みをこらえきれず、地面を転げ回った。


「このあまぁー!」

銃をやたらめったらに、ぶっ放した。


転がっている男達をスルーして、鞭をかわした男に向かう。

「私を何処に連れて行くつもりだったの?」


「貴女は死体でも価値がありましてね?裸にして冷凍し、美をでる。そんな酔狂なコレクターもいましてね?白面の魔女と言うプレミアもおまけして、買い手が付いておりましたものを。貴女には死んで頂かねばなりません」


「やってみろ!」

闇薔薇棘鞭ダークローズウィップを振り回して近づけない様に間合いを取ったが、リボルバーの6連射を受け、6発全てに貫通魔法が付与されていた。

確実に私の息の根を止めた。


上半身がぐらつき、床に倒れ込みかけた時には、傷は治っていた。

「なんですの?貴女は?まさか、不死ですか?あはっ、そうなんですね?くっ、ははは。素晴らしい!人類の夢、不老不死。それが貴女なのですね?ならば、心の臓をえぐり出し、その生き血をすすり、生肝いきぎもを喰らうと永遠の命が得られると言う。貴女を喰らって、私は不老不死となりましょう」


ヨダレを垂らしながら、襲って来た。

反射的に空を飛んでけた。

まるで予想していたかの様に空に向けて銃を乱射した。


6発中5発命中し、いずれも私の防御結界を突き破ったので、貫通弾を使用している事が分かる。

地面に着地し、鞭を振るうが避けられた。

その間に女言葉を使う男は弾を装填して銃を構えた。


「不死者なら殺せないけど、身動き取れない様にすれば生捕りに出来るのじゃあなくて?うふふふ」


パーン!パーン!

撃った弾は明後日の方向に飛んだ。

「喰らえ!」

鞭を振り上げると、背後から弾が貫通しバランスを崩した。


「まだ仲間が?」

振り向いたが誰もいない。

その隙を突かれて羽交締めにされた。


「跳弾ですよ、跳弾。私レベルになると角度を計算して命中出来ますのよ?ふふふ、貴女、全然力が無いわねぇ?こんなに弱いなら、接近戦に持ち込んだらダメだったんじゃあなくて?」


ゴキンと音が聞こえ、激痛が走った。

「あぁぁぁ!」


続けてボキンと音がした。

「うあぁぁぁ!」


右腕を折り、左腕も続けて折られると、押し倒して馬乗りになった。

服に手を掛け引きちぎられると、胸があらわになった。


「安心なさい。私は女なんかに興味は無いから」

懐から取り出したサバイバルナイフを私の胸に振り下ろした。


「ギャァ!」

折れた手が回復し、ナイフを持つ手を受け止めたが、力が足りず勢いそのままでナイフが胸に刺さった。

それでも渾身の力で、それ以上深く入らない様に抵抗する。


「ははは、無駄よ。無駄!観念して、私に食べられなさい!」

ナイフを持つ手に体重をかけると、更に深く突き刺さった。


「あぁぁぁ…。ごほっ、けふっ」

血の泡が喉をふさぎかけ、呼吸が苦しい。

手に力を込めるが、身体が麻痺しているみたいだ。

意識も飛び掛け、この手を緩めたら楽になれるのかな?と思い始めた。


どんっ。

と音がして、馬乗りになっていた男は、前のめりになって転がっていった。


「誰だ!白面の…男?」

側に落ちていた角材を男に投げ付けたのは、白面の男だった。


(山下…?何でこの場所が?)


「白面は2人いたんですね?男と女」

立ち上がり、山下に向かって行こうとした隙を突いて、鞭を足に絡め取って引くと転んだ。


「こいつっ!」

怒りの矛先は私に向いて、振り返って撃った弾は、私の頭を撃ち抜いた。


瑞稀みずき!」

駆け寄ろうとする山下に向けて銃の引き金を引くが、カチン、カチンと音がするだけだった。


「チッ、弾切れですか。まぁ良いでしょう。私はこっちの方も得意でね?」

床に落ちていたサバイバルナイフを拾って構えた。

山下もファイティングポーズを取って構えた。


「ふふふ、ボクシングか何かですかね?そんなものがナイフに勝てるとでも?」


物理攻撃障壁シールド

山下に障壁を張ったが、ナイフは意に返さず肩をかすめると血がにじんだ。

ナイフにまで貫通魔法が付与されている。


山下は丹田に力を込めて踏み込み、男の腹に正拳突きを喰らわした。

「ぐはっ」

内臓を傷付け、口から血を吹いた。

カッと力を込めてナイフを山下に繰り出すと、左手で受けてナイフが刺さったが、右手で男を持ち上げ身体を回転させると、そのまま地面に叩き付けた。

一本背負いだ。

叩き付けられた男はそのまま動かなくなった。

傷がすっかり治った私は、山下に駆け寄って飛び付いた。


「格好良い〜!助けてくれて、ありがとう。でもどうしてここへ?」


「怒るなよ?瑞稀みずきにGPSを付けてる」


「はぁ?えぇーっ。何それ?」


「山奥の倉庫みたいな所からずっと動かないから、事件に巻き込まれたのか心配になって来てみたんだ。来て良かった」


「うん。ありがとう」

山下と口付けをして、離れると目線が胸にあるのが分かった。

ハッとして、慌てて両手で胸を隠す。

胸がはだけて丸見えだったのを忘れていた。


「あははは。もう遅いよ。目に焼き付けたからね」


「もうH〜。殴って記憶を失くしてやる!」


「あははは」


追いかけて走っていると、血で滑って転びそうになり、山下が支え様としたが、一緒に転んだ。

山下の上になり、目を見つめながら口付けをした。

私の背に手を回して、反転すると今度は山下が私の上になった。

口付けをしながら、左手で胸を触られた。

服も下着も着けていないので、直接触られた。

そのまま胸を揉まれながら吸われた。


「ヤダ。ダメ、もうダメ」


「Hしたいよ、瑞稀みずき


「こんな所じゃヤダ」


「じゃあ、ホテル行こう」


「何言ってるの?Hはしない約束でしょう?」


「やったら別れるからね。それとも思い出に抱いとく?」


「怒らないで、瑞稀みずき。愛してるから瑞稀みずきの全て欲しいんだよ」


「結婚するまでは我慢してね」


山下のナイフが貫通して怪我をしている左手に気付いて、回復呪文を唱えて治療した。


「全くもう、怪我してるじゃない。私にHな事する余裕がよくあったわね?」


「こんな痛みよりも、瑞稀みずきを心配する方が上だったから忘れてたよ」


「嘘ばっかり。こんなの痛いに決まってるじゃない」


「惚れ直した?」


「馬鹿…」

瑞稀みずきは顔を赤らめると、山下に口付けをした。


「もう我慢の限界。Hしよう?」


「もう、そればっかり。だから告られた時、付き合うか考えたのよ。付き合う条件がHしないって約束だったでしょう?」


「じゃあ結婚しよう?」


「じゃあって何なの?Hしたくて結婚するみたいじゃない!大っ嫌い!」


「ごめん。ごめんよぉ瑞稀みずき。ごめん、許して!本当、ごめんなさい。瑞稀みずきさん、許して下さい」


「男の人がHなのは理解してるけど、私はダメだって言ってるじゃない?分かってくれたと思ったから、付き合う事にしたのよ。別れたいの?」


「嫌だ、別れたくない」

大の男が、ポロポロと涙を流して泣き出した。


「関係が先に進み過ぎるから、どんどん欲が出て来るのよ。でも、絶対に手を出さないって約束してくれるなら、今度一緒にお風呂に入ろうか?」


「えっ?」


「嬉しい?」


「あ、はい。はい、嬉しいです!」


「だからもう男の、大人が泣いたりしないで。私もちゃんと山下くんの事が好きなんだから…ね?」


山下にハグを長めにされた。

肩を震わせて、嬉し泣きしていた。


衣装替チェンジ』『死者蘇生リアニメーション

服を着て、地面でのびている男を拘束すると、殺された男達も生き返らせてから拘束した。


警察に報せて、取り敢えず事件は解決した。

しかし謎は残る。

他にも黒幕はいる。

貫通魔法を付与した者がいるはずだ。


山下と私は事情聴取に協力すると、警察署をあとにした。

いつも読んで頂いている皆様、ありがとうございます。

作者と読者を繋ぐものは、「星の評価」しかありません。

評価をされないと、面白いと思われているのか、いないのか判断がつきません。

作者の星5段階評価は、以下の様に受け止めています。

星5…面白い。今すぐ続きが読みたい。早く更新して欲しい!

星4…まぁまぁ面白い。暇つぶしにはなる。続きあるなら読む

星3…面白いとも面白くないとも、何とも言えない。

星2…イマイチだな。もう少し面白く出来るんじゃないの?

星1…面白くないな。続きを読む気がしない。

評価なし…評価するにも値しない。星1すらも価値なし。


追伸:歴史小説を書き始めました。ご興味ある方は、作者から検索して頂けますと、出て来るとおもいます。

宜しくお願いします。

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