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夢転移でダンジョン無双 ~寝ている間だけ行ける夢のダンジョンで無限レベルアップ 世界最強の力で日本を救います~  作者: ひだまりのねこ


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第四十五話 憧れの衣装


「えええっ!? 本当にキター! すごい! すごいよ夢神。そして――――デカにゃんこもキターーーーーー!!!」


 話に聞いていた軽トラックよりもおっきい猫さんたち。


 キジトラちゃんに白猫ちゃん、それから白黒のブチ猫ちゃんもみんな可愛い!!


「にゃあ、にゃにゃにゃにゃあ!!」


『えっと……創? この子なんて言っているんだ?』

「あはは……な、那須野さん、みんな普通に喋れるから猫語使わなくても大丈夫だよ?」


 夢野が優しく教えてくれる。


 しまった……テンション上がり過ぎてそのことをすっかり忘れていた……何がにゃにゃにゃあだ、恥ずかしすぎるぞ私。



「まずはお楽しみのもふもふタイム!!」 


 夢神の合図で、三匹の猫ちゃんたちが、お腹を見せた状態でゴロンと横に並ぶ。


 まずは、コタローちゃんから端のごましおちゃんまでの約十五メートルほどの距離を、思い思いの方法で横断する。


 ゴロゴロ転がっても良いし、猫の海を泳ぐのも洒落ている。さて、私はどうしようか。


 

 おおう……なんという柔らかくて温かい毛並みなんだ……しかも三匹ともそれぞれタイプが違っているからたまらない。


 泳ぎ疲れたら肉球の枕で一休み。はうう……これは天国だろ。猫もふベッドとか間違いなく法律違反。


 いかん……このままなし崩しに致死量までもふ成分を摂取してしまう……でもやめられない。何しに来たのかなんて忘れてしまいそう。



「はあ……良いもふだったな……」


 あぶないあぶない、ここへは修行しに来たんだった。


 でもちょっと待てよ……もしかして夢神と結婚したら毎晩これ味わえるのか? 幸せすぎるだろ。


「ふふ、どうやら菜々も満足したみたいですね」

「葵、お前もなかなかのモフり具合だったぞ。相当な熟練の技を感じた」


「え? ええ、実家にたくさん猫がいますからね。扱いには慣れているのです。それよりも菜々のその格好――――」


「え……や、やっぱり変だったか?」


「最高ですわー!! とても可愛いです!! あああ、私も同じ衣装にすれば良かった……」


 反応が不安だったが、予想外に葵の反応が良い。


「くっ……羨ましい。さすがに私たちには厳しい」

「あら不知火さん、私は全然いけますよ? よく高校生に間違われますし」


 えっと……柴田さんも不知火さんも大丈夫だと思うんだけどな。二人とも実年齢知らないけど、普通に美少女で通用するし。


『ふふふ、拙者も興味があるのでござる。変身は忍びのたしなみゆえ』


 影野さんも……悔しいけど似合いそうなんだよな。明るい色じゃなければ。


 う……こうしてみると、むしろ私が一番微妙な気がしてきた……。でも大好きな色、ネギグリーンだけは譲れない。


 憧れだった『魔法少女』のキラキラ装備。


 思い切って夢神に頼んでみたんだけど……いざ自分で着てみると、想像以上に露出がヤバい。スカートもめっちゃ短いし。フリフリが可愛すぎるような気もする。



「む、夢神……その、どうかな?」


 恐る恐る感想を聞いてみる。

 

「すごく可愛いよ。それにとっても似合っているし」


 はあ……良かった。まあ夢神なら悪いことは言わないってわかっているけど、それでも嬉しいものだな。


 結局次回は全員分の魔法少女衣装を揃えることに決まったけど、色をどうするかでもめそうな予感。私たちはそのまま修行を開始する。



「はあああ……ニンジンアロー!!」


『GYAAAAAA!?』


 魔法のステッキを振り抜くと、巨大なニンジンが敵を貫く。


「菜々、背後からゴールデンバットが複数来てますよ!!」

「了解葵、そっちは任せて……スイカマシンガン!!」


 ガガガガガガガガガガガガッ!!!


 マシンガンのように撃ちだされるスイカの種がゴールデンバットを次々に撃ち落としてゆく。


「菜々、最後大きいの任せます」


 最後に残ったのは、山のように強大なギガンテスという一つ目の巨人。


「これで決める!! キャベツ……クラッ~シュ!!!!」


 魔法のステッキを地面に突き刺すと、空から超巨大なキャベツが現れてギガンテスを押し潰す。



「……それにしても、菜々の技、なかなかシュールな絵面ですね」

「ええ……あんなメルヘンチックなのに、威力が半端なくエグイのがまた……」


 葵と不知火さんが何か話しているが、それどころじゃない……



「ああああ、全身が痛い、気持ち悪い……死ぬ……」


 調子に乗って一気に倒し過ぎたせいで、めちゃくちゃ凶悪なレベルアップ酔いが襲ってくる。


 聞いてはいたけど、まさかこれほど酷いなんて……全身がバラバラになりそうで立っていることも出来ないし、意識が飛びそうなのに激しい頭痛と吐き気で強制的に覚醒させられる。


「菜々、ほら、桃を食べたらすっきりしますから」


 とても食べられる状態じゃないと断ろうと思ったが、その香りだけで少し気分が楽になった気がする。


「お……美味しい……」


 何だこれは……八百屋の娘としてあらゆる果物を食べて来たつもりだが、これは次元が違う。気付けばレベルアップ酔いは嘘のように無くなっていた……。



「葵も意地悪だよな。こんなものがあるなら最初から出してくれればいいのに……」

「ふふ、それでは意味が無いのです。一度身をもって経験しておくことはとても大切なことなのですよ」


 さすが葵。よくわからないが説得力が違う。たしかにこれは経験してみないとわからないし、知らずにいたら確実にリスクになるだろうな。 


 それはさておき――――


「影野さんは大丈夫なんですか? 派手な忍術使って私以上にガンガン魔物倒しまくっていましたけど……?」


 何事も無かったように平然としている影野さん。さすが本物の忍びの末裔、私たちとは鍛え方が違うということか。心の中で影野さんの評価を一段上げる。


「あわわわ……大変、影野さん立ったまま気絶しています」



 ……どうやら勘違いだったようだ。 




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― 新着の感想 ―
[一言] 全員が魔法少女衣装……夢の中なのにニチアサ感(;゜Д゜) 色はねぇ、争いますよねぇ。 最終的に何人になるか分からないけど黒、白、赤、青、黄、緑、桃、茶、橙……まだまだ増えるんならもうメジャ…
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