表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夢転移でダンジョン無双 ~寝ている間だけ行ける夢のダンジョンで無限レベルアップ 世界最強の力で日本を救います~  作者: ひだまりのねこ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

20/77

第二十話 ダンジョン五階層 ボス部屋へ


「ちっ、コボルトの群れか……どうする四葉さん?」

「出来れば最短コースで行きたいですから倒してしまいましょう。夢神さま、数が多いので討ち漏らしが出ると思いますが、そこまで強いモンスターではありませんので」


「はい、大丈夫です、やれます」


 そこは自分で何とかしろということ。十階まで行くのに、五階程度のモンスターに手こずるようなら、本当にただのお荷物になってしまう。出来るかじゃない、やるしかないんだ。


 幸い五階までのモンスターはちゃんと予習している。


 コボルト――――亜人系モンスターで、顔が長く狼のような鋭い牙と爪を持っている。武器は持たないが、成人男性並みの体格で俊敏さもありゴブリンなんかよりもかなり強い。群れで行動するため、少人数で遭遇すると厄介。弱点は人間と同じ。ダンジョンコイン二枚をドロップ、爪や牙は宝飾品として需要がある。



『ガアアッ!!!』


 僕たちを敵と認識したコボルトの群れが一斉に襲い掛かってくる。


「武富さま、雑魚は任せました。私はボスを倒します」

「任せておけ、『紅蓮の炎』を喰らえ犬っころ!!」


『ぎゃうんっ!?』


 コボルトには必ずボスの個体がいて、基本的に戦闘には参加せず一番安全地帯で様子をうかがっている。そいつを倒せば群れは崩壊して逃げ出してしまうのだ。群れの奥へ消えた四葉さんの位置を確認した京吾くんが炎を使ってコボルトを焼き払う。


「夢神、何匹か行ったぞ!」


 炎を逃れた個体が何体かこちらに向かってくる。


 うん? 俊敏なモンスターだと聞いていたけどずいぶん遅いな。もしかしてすでに炎でダメージを受けて弱っているのかもしれない。


 いずれにしてもチャンスだ。


 たしかに牙と爪は脅威かもしれないけど、直線的で単調な攻撃ならそれほど怖くない。


 先頭のコボルトの初撃をかわして、後続に向けて軽く蹴り飛ばす。


 あ、あれ!? 上手く後続の勢いを止められたらラッキーと思ったのに、爆散してしまった。


 動揺している暇はない、続けて来る!


 爪を振り下ろしてくるコボルトの手を掴み、もう一体のコボルトに向かって投げつける。


『ギャヒン!?』


 二体ともコインに変わる。どうやら無事倒せたみたいだ。


 それ以上はやって来ないみたいなので、落ちているコインと爪、牙を拾い集める。 



「やるじゃねえか夢神。やはりダンジョン初日からストーンテイルリザードを倒しただけのことはあるな。あのモンスター俺も一人で倒せるようになるには結構時間がかかったんだぞ」


 珍しく京吾くんが褒めてくれている?


「お見事でした夢神さま。さきほどの投げ技……合気道に似ていましたが?」


 ボスを倒して戻ってきた四葉さん。うわあ……見られていたのか。


「えっと、おばあちゃんは護身術って言ってましたけど、ずっと習っていたんです」 


 そのおかげで自然に身体が動いてくれた。おばあちゃんには感謝しないと。


「なるほど……護身術ですか。しかしそれ以上に身体能力が異常ですね。もしや何か特殊なスキルを持っているのでしょうか?」


「ああ、俺もそう思った。それなら黒崎先生が選んだことも、初日からストーンテイルリザードを倒せたことも納得できる」


「ああ、なんか僕は無属性なんだって言われましたけど……」


「無属性っ!?」


 四葉さんが驚いたように目を見開いている。


「どうしたんだ四葉さん? それのどこがすごいんだ?」 


 京吾くんの言う通り、僕自身かなり微妙だと思っている。


「あのですね……誤解されることが多いのですが、無属性は属性による相性、つまり長所短所が無いだけではないのですよ。もちろんそれも大きなメリットになり得るのですが――――」


 四葉さんはそれ以上何も言わなかった。もしかしたら言えないのかもしれないけど。


「なんだよ言えないことなら最初から思わせぶりなこと言わないでくれよ。とにかく……夢神が足手まといじゃないとわかったのは収穫だな。まあいいやさっさと先行こうぜ」


 京吾くんって、エリート意識の塊みたいな人だと思っていたけど、もしかしたら上昇志向が強いだけなのかもしれない。強者に対しては素直だし、割り切っているようなところがある。だからといって、普段のあの態度は褒められたものじゃないけどね。

 



「ところで夢神さま、五階から上に行くには、フロアボスを倒さなければなりませんが、ご存じでしたでしょうか?」

「ごめんなさい、初耳です」


 基本的なことすら知らないのが恥ずかしい。


「良いのですよ。普通は知らないのですから。フロアボスですが、私たちはすでに倒した経験がありますので、ここは夢神さまの力量を知るために、最初はおひとりで戦っていただけませんか? もちろん危険だと判断すれば私たちも参加いたしますのでご安心を」


 これは当然だよね。一緒に戦う相手の力量を知らなければ背中を預けられないし、フォローだって出来ないから。


「おい、どうせなら三人で倒した方が早いだろうが」


 京吾くんの言うこともよくわかる。僕のために余計な時間を費やすことになるのは申し訳ないし。


「……武富さま、この先のことを考えれば必要なことだと愚考いたしますが……?」

「くっ、わかったよ、やるなら迷惑かけんなよ、夢神!」


 あはは、ごめんね京吾くん。そうならないように頑張ってみるよ。


「わかりました。やってみます。京吾くんもごめんね迷惑かけて」


「お、おう……まあ、無理すんなよ」

「ご理解くださりありがとうございます。五階のフロアボスはオークです。六階から上の階層では普通に出現するモンスターですので、単独でオークに勝てないようですと、本来なら実力不足ということになりますね」


 オークか。豚のような潰れた鼻を持つ亜人系モンスターだったよな。力が強くて棍棒を振り回してくるらしい。


「ここがボス部屋ですね」


 五階には上層階への階段が無い。フロア上に数か所存在する扉がボス部屋と呼ばれる行き止まりの部屋に繋がっていて、そこにいるオークを倒すことで六階への階段が出現する仕組みらしい。


 低層階ということもあって、ボス部屋には順番待ちの列が出来ている。


「今のうちにオークの倒し方を説明しておきますね。まず倒し方ですが、特殊な能力を持っているわけではないので、急所は人間と変わりません。力だけは強いですが、知能は低く大振りなのでそこに付け入る隙があります。冷静にかわして攻撃を加えて行けば問題なく倒せるでしょう」


 冷静にかわすのが一番難しそうなんだけど、出来るかな?



 前のグループが中に入ると、扉が閉まる。戦いが終わると再び開く仕組みらしい。


 

「では参りましょう」


 五分も経たないうちに扉が開く。


 いよいよ僕たち……というか僕の番か。



 否が応でも緊張が高まって来るけど、立ち止まっている時間は……僕には無い。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] あれれ? 京吾くんは完全に俺様で引き立て役なかませ犬だと思っていましたが、ナニコノ親友枠。 純粋培養なお坊ちゃまっぽい。(笑)
[一言] 前の人らは五分か……果たして創くんは(*´艸`*)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ