エッセイストの限界と敗北……だから、日清焼きそばUFO Ψ( ̄∇ ̄)Ψ
どうも今晩は! シサマという者です。
最近、エッセイで書きたいネタが無くなってきてしまいました。
知っている方は知っていると思いますが、私は小説や詩も書いています。
しかしながら、それらの作品はPVも少なく、当然ブックマークやポイントも少ないのです。
私の作品の中で、獲得ポイント上位TOP5は全てがエッセイ作品であり、私自身の思考アピールにとどまらず、自作の小説や詩の宣伝の為にもエッセイは必要不可欠な存在。
正直言って、大したPVやポイントが取れない小説や詩を後回しにしてでもエッセイを書いて、少しでも目立ちたいと思う時もありました。
そんな私ですが、最近のエッセイは言いたい事を詰め込み過ぎて整理出来ていなかったり、夏バテなのか1日で一気に書き上げる事が出来なくなり、段落毎にテンションが違って読み辛くなっていた様に感じます。
つまり、批判や炎上を呼ぶ事が無かったとしても、私欲をオブラートに包んだ小賢しいエッセイ制作には、いずれ限界が訪れるという現実ですね。
エッセイストの皆様の執筆モチベーションは何ですか?
正直言って、エッセイ執筆のモチベーションは以下の3点しかないと思うんです。
①自分の趣味や好きなものを、情熱を持って推す、或いは分析、考察する。その労力の僅かばかりの見返りにポイントやブックマークが欲しい。
②親しい人、頑張る人等を励まし、その僅かばかりの見返りに感想やポイントでの「共感」が欲しい。
③納得の行かない出来事、嫌いなタイプの人等を批判して、出来ればポイントやブックマークの数で自分が正しいと思える「マウント」が取りたい。
このモチベーションに関しては、③以外は今更特に問題は無いと言えるでしょうが、残念ながら、最も厄介な③で得たマウントには、ここまでマウントを取れれば満足するという「達成地点」が存在せず、私欲に取りつかれたエッセイストは何らかのやらかしがあるまで、その暴走を止められない傾向があります。
一躍日間ランキングに躍り出たエッセイストが、気を良くして似たコンセプトのエッセイを乱発しているうちにやらかし、やがてエッセイジャンルから消えて行く……。
最近はコロナ禍の自粛生活にも段々と理不尽な怒りが沸き上がり、オリンピック関連の不祥事叩きなど、美味しいネタと言えば美味しいネタが溢れていますが、エッセイストである以前にひとりの人間として、もっと別のものを美味しく味わえる品格を備えたいではありませんか!
ですから、ここで私は一切のマウンティング私欲を取り払い、「日清焼きそばUFO」について語ろうと思いますっ!!!
……さて、皆様もご存知の通り、「日清焼きそばUFO」(以下UFO)は我が国が誇る老舗のカップ焼きそばとして、販売シェアNo.1を独走する国民的人気商品です。
とは言うものの、様々なテレビ番組や雑誌、インターネットの人気投票等に於いて、UFOが第1位を獲得する所は殆ど見た事がありません。
口の悪いカップ焼きそばマニア(←俺じゃない、意地でも俺じゃない)が口を開くと、「日清が権力で売り場を占拠しているから、小さい店はカップ焼きそばがUFOしか置けないんだよ。だからUFOがシェアNo.1なのさ」と吐き捨てる様な恨み節が返って来ます。
ちなみに、恨み節は焼きそばにふりかけても美味しくはなりませんが、Web的に香ばしくはなります。
確かに私も、幼い頃に食べたUFOの印象は余り良いものではなく、生粋の道産子である事実を抜きにして考えても「焼きそば弁当」の方が美味しいと思っていましたね。
ではここで、一旦焼きそばの味の決め手であるソースについて考察したいと思います。
たかが焼きそばと言えど、基本的に東西でソースの特徴が異なりますね。
関東に於ける焼きそばのスタンダードとは、これすなわちマルちゃんのチルド焼きそばです。
粉末ソース、或いはさらりとしたウスターソースを用い、スパイシーな風味を優先したあっさり味で、ソースのベタつきを抑え、味の深みは具材で出すというコンセプト。
麺にしっかりと焼いた質感があり、喉に詰まりそうな乾いた食べ応えをフォローする為に、細い縮れ麺を採用する事が多いです。
対する関西では、オタフクソース等の濃厚でとろみのあるソースを用いて、ソースそのものが持つ野菜や果物の旨味を活かすというコンセプト。
甘味と酸味のある風味が特徴と言えるでしょう。
濃厚なソースに喰われてしまわない様に、太麺を採用する事が多く、しっかりと焼かれてはいるものの、ソースの照りで粘りがありますね。
あくまで私の独断と偏見による考察ですが、関東の焼きそばは麺、ソース、具材のトータルバランスで勝負。
対する関西の焼きそばは、ソースの旨味を味わう為に麺が存在し、具材は口直し的な働きから食欲をアップさせる役割を担っていると考えられるでしょう。
ここでUFOに話を戻します。
日清食品は大阪の企業ですから、当然関西焼きそばのコンセプトを踏襲していますね。
関西には「焼きそば定食」という、ガチで焼きそばをおかずに白米を食べるメニューが存在します。
これはすなわち、焼きそばを単品の主食とは考えず、お好み焼きや白米、そしてパンと組み合わせる事を前提とした、「粉もんマスターのプライド」が見え隠れしており、関東型のバランス感覚は敢えて採用しないと考えて良いでしょう。
改めてUFOの形態を調べ上げると、関東以北の「ペヤング」や「焼きそば弁当」と比較して、2倍盛りの超大盛りサイズが存在しません。
しかしながら一方で、組み合わせ食べ推奨のハーフサイズ、ミニUFOは存在しています。
KANSAI SPIRIT侮るべからずですね。
以上の考察を脳裏に叩き込み、久しぶりにUFOを食べてみましょう。
こ、これは……ソースの味がペヤングや焼きそば弁当とはまるで違いますね……。
優劣は付けられませんが、美味い……!
シビアなテイスティングを実現する為に、敢えて絞り出した後のソースの小袋もしゃぶってみましたが(←普段はやらへん! そんな下品な事絶対やらへん!)、カップ焼きそばでここまで野菜の旨味、それも野菜の苦味まで追求しているソースはそうそうありません。
カップ焼きそばマニアの意地をかけて他の商品の名前を挙げるならば、このレベルの野菜の苦味を出せているカップ焼きそばのソースは、他には「みかさ」だけですね。
日清食品のホームページによると、UFOは時代に合わせて微妙なモデルチェンジを重ねているそうです。
とは言うものの、幼い頃に余り良い印象を持たなかったUFOが、今改めてテイスティングすると、その確かな美味さに唸らざるを得ません。
これはつまり、UFOは関西焼きそばの保守本流を守り続けながら、プラスアルファの向上心により味覚の成長を受け入れてくれる懐の深さがあるという結論になります。
関東以北の人間として、ペヤングや焼きそば弁当の愛着は捨てがたく、更にカップ焼きそばマニアとしてのプライドをかけて、個人的なカップ焼きそばの王者は「セブンプレミアム 1分湯戻し大盛りソース焼きそば」であると断言しますね。
この意見は譲れません。
だがしかし、日清食品陰謀説(笑)や、幼い頃の記憶でUFOを毛嫌いしている方がもしおられたら、今すぐにでも不摂生と引き換えにUFOを食してみていただきたいと、切に思います。