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小学校
私は1学年100人程度の小学校に入学しました。成績は優秀、運動も音楽もできましたが、友達は誰もいませんでした。正確にはいらないと思っていたので、休み時間も図書館で本ばかり読んでいました。
5年生になった頃母が「本ばかり読んでいないで、友達と遊びなさい」と言いはじめました。
友達と遊んだら本が読めないじゃないか。と思いましたが、その頃の私は反抗をしたこともなかったので、それを機会に友達と遊んでみることにしたのです。
友達と遊ぶこともそれはそれで楽しいんだと気付いた日を今でも覚えています。
優等生で、反抗することも知らず、友達の大切さを少しだけ学んで私は小学校を卒業しました。
今思えばこの頃の私は私であって私でなかったのだと思います。
親に作り上げられた完璧な「私」
中学校編へ続きます。