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「いくぞ。」


「おう!」


「はい!」


俺達はローランド城に向かっていた。しかし城に行くまではこの先にある大きな崖を登るための長い階段を登らないといけない。


「長い階段だな。」


俺は面倒くさそうに言う。


「普通は風の魔法を宿している機械なので飛ぶのでしょうが、その宿主がいないのか機能していないですね。」


エレナは俺に説明してくれた。すると、階段の頂上に3人の黒い人影を見つける。


「おい!あそこに何者かいるようだぜ!」


「そうだな。ルーベットという奴か、もしくは仲間だろうか。」


そんな話をしつつ、城に向かっていた三人だが、黒い人影はなにやら呪文のようなものを放とうとしていた。


「おい、まさかあいつら…!」


俺はそう言うと、大きな煙と地響きで周りが見えなくなった。


「なんですか!?」


エレナは驚いた表情で、呪文を唱えた。


「風の精霊よ、真なる翼を授けたまえ。」


「風魔術、#風吹雪! __ウインド・スリット__#」


砂煙が一瞬にして消えた。


「やるな嬢ちゃん!」


アベルが関心げに言う。しかし、状況は最悪であった。


「おいあれを見ろ。」


俺がそう言うと、2人は奥の城を見た。


「そんな……」


「うそ…だろ。」


なんと、城まで繋がる階段が粉々に無くなっていた。それを見て動揺する2人だったが、俺はすぐさま2人を警戒させた。


「お前ら気を張れ!嫌な気配がする。壊した奴らが近くにいるぞ」


俺はそう言うと辺りを見渡した。しかしそのような奴は見当たらなかった。


「どこにもいねぇぞ。」


「いや、もうここにいる。」


「え、どこですか!?」


3人の影が伸びていく。俺達はその影を瞬時に攻撃するが影は屋根の上まで伸び、三人の人間が現れた。


「お前達はだれだ!」


アベルは三人の人間に威嚇すると、一人の男が口を開いた。


「我々はルーベット様の影だ。お前達をあの城まで通さない。」


なにを言っているんだこいつら。ルーベットという奴はあの城に来いと言っていたはずなのに、次は来るな?意味がわからない。


「兄貴、先を急いでください。こいつら三人は俺が相手をする!」


「大丈夫なんですか?」


エレナが心配そうにするのを俺は引っ張りながらこう言った。


「あとは任せたアベル。死ぬなよ」


そう言うとアベルは腕を上げ拳を握った。


「まかされた!!」


三人の影がアベルに向けて飛びついた。


「魔人の力を舐めるなよ……」


「魔人炎武術、#動体火力!__どうたいかりょく__#」


アベルの目が黄色く光だし、三人の連撃を軽々と避けた。


「#火炎蛇骨!__かえんしゃこつ__」


拳と足に火をまとい、ブレイクダンスの如く周り、炎の拳と蹴りを飛ばした。


影たちはその炎を喰らい四方八方にある住宅にぶつかった。


「イグゼルの元へは行かせないぜ。」


「かかってきな!影共。」



次回「たすけて」

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