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闇の住人

僕は昔、とある悪魔と出会った。


その悪魔は家族を食らい、栄養が豊富な人間食すために故郷を滅ぼした。


生き残ったのは、俺だけだった。


しかし悪魔はとある条件を飲めば活かしてやると提案してきた。


その内容は、僕の体内に悪魔の力を宿すことによって、日々蓄積される栄養を半分与えるということだった。


このことにより、人間と悪魔の2つの種族の力を僕は宿した。



___ローダンド王国付近___


「もうすぐつきそうだな!」


「なんだか、不安ですね。」


アベルは新しく仲間ができ、生き生きしているが、エレナは怯えていた。


「まぁ、もし悪党がでても兄貴の手を借りずとも俺が蹴散らしますよ!」


「殺すなよ」


そんな会話をしているうちに俺達はローダンド王国にたどり着いた。


しかし、王国の住人たちがなんだかざわついているのが分かった。


「どうしたんだー?」


アベルが近くの住人に何が起こっているのか、聞き出す。


「#虐殺のルーベット__・__#がこの王国に訪れやがったんだ。あんた達も殺されるうちに早く逃げた方がいいぞ!」


そう言うと、住人は遠くへ走っていった。


「虐殺のルーベット?誰だそれは」


「知らないすか?ここら辺では有名な人間の体をした悪魔だ!」


俺とエレナはここよりも西に住んでいたため、そんな奴の名など聞いたことも無かったが、ここでは知らない奴はいないほど有名らしい。


「そいつは、強いのか?」


「そりゃもう。なんせ悪魔族ですから!」


「悪魔族の領地はどこなのですか?」


「この国からさらに北東にある雪山の頂上にあるとされている。噂では魔王直々の部下という噂もある」


魔王の部下か……。これはグーゼンベルクの居場所を聞けるいいチャンスかもしれない。


武器を買うのはあとにして、今はそのルーベットの居場所を探そう。


「ルーベットを探す。」


「え!」


「は!?」


エレナとアベルは驚いた顔で口を開けたまま固まっていた。


「兄貴?何を言っているんすか!?今は武器を作って先を急ぎましょう!」


「そうですよ!そんな恐ろしい悪魔なんかに構っている暇は無いですよ!」





「俺ならここにいるぞ。」


俺ら3人の脳内に男の声が響く。


「なんだ!?」


「どこから!?」


アベルとエレナは驚きを隠せない様子だった。


「お前は誰だ?」


俺は脳内から話しかけている主に問いかける。


「俺の名は#ルーベット=シュワンツ__・__#。ここから奥にあるローランド城で待つ。必ず来い。さもなくばこの国もろとも壊滅させる。」


ルーベット=シュワンツ……。次はこいつと戦うのか。


「アベル、エレナ。行くぞ…」


「おう!」


「はい!」



俺達一同はローランド城に向かうのであった、




次回、「影」

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