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7.カミナリパニック!?







「――さて、と。模試の復習もできたし、寝るとするか」



 夕食やら風呂やらを終え、自室にて。

 俺は今回の模試の結果を見直して、どこをどう間違えたのかを考えていた。やはり自分に足りないのは応用と、その場での対応能力、ということになるらしい。

 しかし、そうとなれば色々と対策は練りやすいものだと思えた。

 基礎ができていないわけではないので、それなら今までは無駄ではない。



「よいしょ、っと……電気を消して――――ん?」



 などと考えながら、俺はベッドに寝転がって部屋の電気を消した。

 すると、そのタイミングで――。



【ドカアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!】



 そんな爆音とともに、世界が一瞬だけ昼間になった。

 そして直後、物凄い勢いの雨が降り始める。



「わー……いきなり、荒れてきたな」



 ベッドの程近くの窓から顔を覗かせると、遠くに雷が何度も見えた。

 雨は弾丸のような音を立てている。幼い頃はこういった自然現象すら怖かったが、年齢を重ねるうちに大丈夫になったものだ。

 なんて思っていると、雨音に紛れてドアをノックする音が聞こえた。

 首を傾げつつ応えると――。



「お、お兄ちゃん……まだ、起きてる……?」

「絵麻か、ちょっと待ってろ」



 俺は薄闇の中、部屋のドアを開けた。

 すると目の前に立っていたのは、ピンク色のパジャマを着た義妹。髪を一つに結んでいる姿はたまに見ていたが、こうやってパジャマ姿と合わさると、愛らしさ万倍増しだった。

 ――と、違う。

 俺は首を左右に振って、どうしたのかと訊ねようとした。



「きゃっ!?」

「おっと……?」



 その時だ。

 先ほどのように、大きな雷が発生したのは。

 轟音がまたも響き渡り、義妹は怯えたようにして俺に抱きついてきた。



「どうした、絵麻。もしかして怖いか?」

「う、うぅ……!」



 俺が訊ねると、彼女は何かを訴えるようにこちらを見る。

 潤んだ瞳から察するに、必ずしも弱みを見せたくないプライドと、稲光が恐ろしいという本能的なものが共存しているのが分かった。つまり、これは――。



「少し、俺の部屋で何か話そうか。せっかくだし」

「………………う、うん」



 そういうことである。

 俺は極力、絵麻の自尊心を傷つけないよう注意しながら提案した。

 すると義妹は何度も頷きながら、俺の部屋とまさに忍び足で入ってくる。――が、




「ひゃうううううううううう!?」




 そのタイミングで、物の見事な落雷。

 部屋の電気をつけようとしても、どうやらブレーカーが落ちたらしい。下手をすれば周辺地域一帯が停電、という可能性もあった。

 それならそれで懐中電灯しかり、ブレーカーの確認もしてくるべきか。

 そう考え、俺は――。



「なぁ、絵麻。ちょっとそこで待て――――ないな、それは」



 義妹に提案しようと、彼女を見た。

 すると絵麻はすでに俺の胸の中に飛び込んでおり、



「………………!」



 声にならない悲鳴を上げていた。

 これは、身動きが取れない。


 今日は両親も遅くなる、と言っていた。

 それなら二人が戻ってくるまで、絵麻と世間話というのも悪くない。



「分かったよ。それじゃ、何か話そうか」




 そんなこんなで、俺は義妹と暗い部屋の中で話し始めたのだった。



 


カクヨムでも頑張ってます!


是非、そちらでも!!


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