表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【連載版】クリスマスに『妹が欲しい』と冗談を言ったら、父親が何故か大喜びをしたんだけど……? ~そして当日、学園の高嶺の花が俺の義妹になりました~  作者: あざね
オープニング

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2/90

2.まさかの接触。

次回、オープニング終了。










 終業式が終わって、全校生徒が下校することになった。

 俺は雪の降る外をぼんやりと眺めながら、生徒玄関に突っ立っている。



「しまったなぁ。傘、忘れた」



 しんしんと降り積もる雪。

 俺は深く、白いため息を漏らしていた。

 今朝は少しばかり慌ただしく、折り畳みのそれを忘れてしまったのだ。なのでしばらく、足止めを喰らっている。まぁ、すぐに止むだろうけど……。



「傘、忘れたのですか?」

「そう。まぁ、すぐに止むだろうけど」

「なるほどです。それなら、私とお話しませんか?」

「あー、暇つぶしにはなる――――ん!?」



 ちょっと待て。

 俺は今、誰と会話しているんだ。

 というか今の声、どこかで聞き覚えがありまくるのだが……。



「どうしました?」

「え、えぇ? 砂城……さん?」

「はい。そうですけど」

「…………」



 そして、現実を目の当たりにして硬直した。

 だって俺の目の前に、あの高嶺の花がいたのだから。しかも、こちらに話しかけて小さく首をかしげていた。なにその仕草、可愛いんですけど。


 ……って、そうじゃない。

 どうして、砂城絵麻が俺に話しかけたんだ!?



「ど、どうして……!?」

「どうして、とは。もしかして、ご迷惑でしたでしょうか」

「いや、そんなことはなくて……!!」

「………………?」



 ――ヤバい。

 こっちがあまりにも挙動不審だから、不思議そうな顔をされてる。

 でも、こんなのどうしようもないだろう。憧れの対象から不意打ちで、突然に声をかけられたのだから。キョドってしまうのも無理はない話だった。


 どうにかして、話を繋がないと……!



「ど、どうして俺に声を?」



 そして、とっさに出てきたのはそんな言葉。

 すると砂城は、少し考えてからこう口にするのだった。





「私、貴方に興味がありましたから」――と。





 …………へ?




 いま、砂城はなんて言った。

 俺に興味があった、だって言ったか?



「えっと、なにかの冗談――」

「いいえ。私は冗談の類が得意ではないので」

「………………」



 沈黙。

 俺は彼女の言葉に、声を失った。

 そして――。



「あ、俺もう帰るわ!」

「え? あの、まだ雪――」

「それじゃ!」



 完全なる敵前逃亡!!



 俺は全速力で、雪の降る外へと駆け出した。

 ただ、最後に背中に投げかけられた砂城の声は耳に届く。




「また、明日……!」――と。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ