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異世界転生、俺だけソロ活動から!!  作者: とかじぶんた
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訓練初日

3/21 誤記修正

 シュエルの魔法訓練が始まった。正直、前世の俺は魔法なんてファンタジー要素はゲームでしか見たことがない。どのレベルで魔法があるのかすら想像すらできないが、シュエルが得意とする魔法が身を守ることに使えるなら自分も使いたいのが道理である。


 なんて言ったってソロ活動なのだから!!急に外に出ることを就寝前に考えたら不安になってきた。光魔法もあげたい・・・がシュエルにも言っていない。


 「それじゃ、まずはリヒトの火魔法が見たいわね。レベル1だから使用に問題はないと思うけれど」

 「火魔法以外に魔法ってなにがあるの?」うまく情報を引き出さないと俺の今後がかかっている。

 「火・水・風・土が一般的で、あとダークエルフによくある緑とごく稀に闇ね」とシュエルが答える。

 なぜか、時と光が出てこない。これを聞くと墓穴をほりそうだ。


 「ヴェルの雷は?」

 「ヴェルの雷は水・風の上位ね。一般魔法要素が2つ使えるからすごいことよ。もちろん、後発的に使えるようになるから、スキルがすべてじゃないわよ」とシュエルは感心しているようだ。もしかするとシュエルは2つの属性を持っていないのだろうか。


 「まっ、人のことはさておき。初級の『ファイア』を使ってみて」とシュエルは朝からずっとニコニコしている。

 「はい、母さん。・・・『ファイア』」と頬が熱くなっているのを自覚しながら目の前の人差し指に火を念じる。


 ゴウゥゥ!!と轟音、遅れて炸裂音が空に響いた。


 俺は背中を地面につく。反動のためだと気がついたときには、したたかに背中を打っていた。


 「ちょっと、リヒト!!!大丈夫」とシュエルが顔を覗く。エメラルドグリーンの髪が額をこする。シュエルは童顔ダークエルフなのにペッタンコなのが残念だ。あと、俺の今世の母親だし。


 「前髪焦げてちゃったよ」と俺が情けない声を上げると、シュエルは笑いながら膝枕をしてくれた。母じゃなければ良いのに、いろいろな意味で残念なシュエルだ。



「シュエルさん、いまの音はなんだったの?」母の膝枕なんて前世じゃ考えられなかったが大人しく甘えていると、ヴェルの声が聞こえた。横目で見るとエメラルドグリーンの隙間から弓を肩がけしたヴェルが見えた。軽装ながら皮の鎧をまとっている。


「なんともないわよ、ヴェル。ちょっとリヒトが魔法を使っただけ」とシュエルの声がいつもより()()()

「はぁあ?あれが魔法の音だったの?いままで訓練していた人で聞いたことないわよ」

「人のことはいいから狩りに行きなさい。そろそろ出発の時間よ。グウェンのサポートお願いね」

「まぁ、いいや。昨日、リヒトと話せてびっくりしたんだよね。なんでいまは話さないの?」と俺の方をジト目で見ている。


 いや、ちょっと膝枕されながら話すなんて恥ずかしかったから、とか言えないだろう。とりあえず立ち上がり、ヴェルに声をかける。

「ヴェル、気をつけてな。父さんを頼む」

「ほんっと急に話すんだもんなぁ〜。なぁんか調子狂うわ。いってきまーす」と笑顔で手を振りながらヴェルが去っていった。ヴェルの足音が小さい気がするのは地面が土だからだろうか。ヴェルの後ろ姿を見送って振り返るとシュエルが氷の微笑を浮かべていた。


「リヒト、母さんはあまり誰にでも声をかけるのは良くないと思うわよ。父さんみたいに」

「・・・。」背筋を伝う汗と沈黙で回答することにした。まだ6歳だし、グウェン(父)のことは知らねえよ!!



 炸裂音が大きく、近所迷惑になるので場所を変え、『ファイア』の練習をした。森の入り口付近まで行くのは初めてだ。練習自体は、どうも魔力量が多いらしく、シュエルが何回も「ファイア」を唱える俺を呆れ顔で見て初日を終えた。

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