嫉妬とまさかの初キス?!
今日の指輪事件は、超うけたなあ…。
家に帰って、自分の部屋の電気をつけて、指にはめていた、あのちくわを食べながら、思った。
「言う事は、いっつもかっこよくて、彼女の心をぐっと掴むんだけどなー…。」
思わず声に出してしまう。
本当に惜しい!!
そんな、いつもあと一歩な純。
「でも、そんな惜しさが好きなのかもなー。」
思いっきり独り言。
すると、ドアが少し乱暴に開く。
そして、ラの音のママの声。
「結花!さっきからご飯って言ってるでしょ!なーにブツブツ言ってるの!」
…時計を見ると、もう七時三十分。
もう、そんな時間?!!
どんだけ、思いふけってたんだ!?
私、純の事、大好きみたいじゃん!(…って当たり前!?)
恥ずかしくなって、顔が赤くなる。
階段を降りて、ご飯。
ちくわで、お腹いっぱいなんだけど…。
すぐ食べ終わって、二階に戻る。
「お風呂、入っちゃいなさいよお!」
下から、ママの声。
今のは、シの音だったかも。
携帯を見る。
[新着メール一件]の文字。
誰だろ。
暗証番号を入力して、開いた先には、純の名前。
…ああ、やっぱりか。
なんとなく、予想はついていた。
[明日、一緒に学校に行かない?
結花が大好きすぎて、学校まで待てないよ!]
…すっげー。
普通に言えてる。
どうやら、純の頭の中に、[キザ]という、二文字は無いらしい。
でも、その甘ーいメールは、それで終わりじゃなかった。
下のボタンを連打する。
すると
[結花、愛すてるよ。]
…あー!!
惜しい!惜しすぎる!!
一回、さ行を余計に押したらしい。
さすが、王者の貫禄。
私の口角が上がる。
私は
「良いよ。じゃあ家の前で待ってる。私も、愛 し てるよ。」
意地悪な私は、わざと、[し]を強調させた。
それから、私はお風呂に入り、すぐ寝てしまった。
翌日、私は奇跡的に、時間通り起き、純を待った。
…いや、待たせた。
そう、我が愛する、純くんは、もう既に、家の前にいた。
「おはよ♪」
「はい、おはよう。てか早っ。」
「駄目…だったかな。」
「べっ別に平気だけど。」
お前は彼女かっ!!
実はそう思った。
まあ、なんの問題もなく、学校に着き、純と私は席に着く。
…ん??
女子の目が違う。
純にハートマーク。
そら、そうか。
まだ、何も知らない女子の中では、まだ純は、イケメン。
私は慣れていた。故に、こんな推理も。
[昨日静かだったのは、まだ噂中だったからか。]
純の席は、女子だらけ。
その中に、一際可愛い、…てゆうか、純のタイプを、きっちり捉えた女の子。
名前は、[木下麗子]…らしい。すると、純は、早速その女の子を見つけ、にっこり笑いかける。
そして、衝撃の一言。
「俺、君の事好きだよ!」
…ええええー!!?
何、告白してんの!!!
ずれすぎ!!
すると、麗子(勝手に…)は、
「今度デートして下さいっ!」
…そりゃーなー。
「うん、考えとく。」
…こいつ、馬鹿だ。
その場は、何とか我慢したものの、昼休み、早速取り調べ。
「ねえ、どういうつもり?」少し怒った口調で。
「違うよお、俺が言った好きは、良い人そう、の好きだよ?」
完っ璧なズレ。
素晴らしき…ズレ。
「ばーかーか!!!」
嫉妬もあり、強めに言った。
「あの麗子って子はねえ、純が好きなの!あんな事言ったら…勘違いしちゃうんだよ…っ」
どう頑張っても、涙が出てきちゃう。くっそー。
でも、純が取られちゃう。
「好き」は、私だけに…。
それを見た純は、私よりも泣いた。
「うっうっ…ごめんねえ…本当っ…ごめんねえ…」
そういって、私にキスをした。
えー!!
こんなシーンで初キスを終えて良いのか?!!
…これもこれでいっか…。
そう思った。
純がいるなら、良いと思えた。
私達は、屋上で、キスをして、お互いの涙を、お互いのハンカチで拭って、途中まで手を繋いで、教室まで帰った。




