結婚指輪のキセキ?!
新しい制服。
新しい友達。
「ふふっ♪」
思わず笑いが込みあげる。
幸せすぎて怖いくらい。
高校生初日、スカート長くないかな、なんて気にしすぎて、遅刻疑惑!!
「最悪――!!」
信号を一つ無視して学校へ向かう。
「おっ、おはよー…。」
完全に女子度ゼロな私。
もうやだ…。
私のクラスは…1-B。
私の彼氏も…1-Bとかゆう運命。
良いんだか、悪いんだか。
純はもうとっくに学校に着いていた。
「おはよう、結花♪」
テンションが…高い。
軽くひきつつ
「おはよう。あはー。」
とか言っておく。
あー、またずれメンて事がばれんのかー。
彼氏がなー…。
苦笑いする。まあ良いけど。
初日だから、二時間で終了。
純との帰り道。
中学の時と…変わらないみたい。
帰り道の途中に宝石屋さん。
「これ、欲しい!」
そう言って、私が指したのは、80万円のダイヤの指輪。
ちょっと意地悪した。
…つもりだった。
純を見ると、…まじだ。
まじで悩んでる。
き、きたー!!ずれメン。
「うっ嘘だから!」
必死で訂正する。
まじ、冗談も言えないわあ…。
ふう、と息をつく私の前を、純はすっごい速さで走っていった。
入っていった先は…何故かスーパー。
嫌ーな予感。
満足気な純が帰ってくる。
その手には一本のちくわ。
「ちくわだけど、愛を込めたから!」
と言って、純は、ちくわを指輪のサイズにちぎり始めた。
そして、それを、私の左手の薬指に。
え、え――――――!!!!
ちっちくわあ?!!?
「ぶっ」
思わず吹き出す私。
ずれてる。うん、絶好調に。
「気に入らなかったかな…。」
不安そうに聞く純。
まじになってる所が、そこらへんのズレてる人とは格が違う。
「ううん!嬉しいよ。ありがとう。」
笑いを堪えて言った。
「じゃあ、食べよ♪」
残りのちくわを、半分こして、私に渡す。
「いらねえし!」
私はまた、意地悪。
「何でよお!」
純の寂しそうな声。
こんな事できるのはね、純はずっと私の隣に居てくれると、信じていたから。
好きで、好きで、大好きだったから。
純は愛してくれてるんだって、余裕だったから。
なのに、あんなに不安になるなんて。
嫉妬、するなんて。
ううん、出来るなんてね。




