シル人ぞシル有名人
目の前にどでかいタヌキみたいなモンスターが立ちはだかり僕とセンサーは武器を構える
『…てあれ?センサー武器は?』
センサーは武器も持たずに構えるだけ
「あ、言ってなかったね私サポートなの。戦うとか面倒だし後ろから見てるほうがいいの」
ということは実際に戦うのって僕だけ!?て戦うの面倒とか…何で1人で歩いてたんだこの人…
「大丈夫!ちゃんとサポートするから」
と言って近くの切り株に座る。センサー、せめて立ってくれ、悲しくなるから。
不意に誰かの気配がした。敵だったらめんどくさいなぁ、気配のする方向に目を向ける。
空から、人が、槍を持って、降って…
「どぉぉぉりゃあぁぁぁ!!」
タヌキを貫いた。タヌキは消えてそこには空から降ってきた男が立っていた。
「ふぅ、大丈夫かいお嬢さん達☆ってなんだセンサーじゃないかこんなところで何s…「シイナ、あの人と関わっちゃだめ、さぁ行くよ」
『え、ちょ、センサーの知り合い?』
「知り合いも何も俺達フレンd…「コンナヒトシリマセン」ひどくねセンサー!?」
どうやらこのちゃらけた男はセンサーのフレンドらしい。それにしても…
『強いんですねぇ』
あのタヌキを一撃で倒したんだ相当な実力者なんだろう
「え、君俺の事知らないの!?」
そんなに驚くことなのか?
「知らないよ、シイナ初心者だし他の世界から来たんだって」
「あー、そゆこと」
『えっと、シイナって言います、あなたは有名人か何かで?』
「俺はシルシル、有名人って言うか強いんだよね俺」
自分で言っちゃうんだ、そうゆうこと
「確かにシルシルは強いよ、この世界では毎月モンスター討伐数をランキングに表示するんだ」
「それで毎回上位1~5位あたりをさまよってるのがこの俺シルシルってことさ」
なるほど、シルシルのような強い人は是非ともパーティーに入れたいと誰しもが思うことだ、だから有名になるのか
「そろそろソロ討伐も飽きてきたんだよなぁ、あ、センサーのパーティーに入れてくんね?」
「やだよ、もっと強いパーティーに入ればいいじゃない」
「えー、パーティーは強さより絆だろ☆」
この人少しめんどくさい人なのかもしれない
「まぁ、決めるのはシイナだけど」
え、僕が決めるの!?何で!?
「何で僕なの」
「だってパーティーリーダーはシイナだもん」
…は?パーティーリーダーって何だ初めて聞くぞ
「その腕輪の石、赤くなってるでしょ。それがパーティーリーダーの証」
確かに赤くなっている…ん?パーティーリーダーだからパーティーになるときに決まったってことだよね、ということは…
『センサー、このこと知ってて僕に何も言わなかっと』
「だってめんどくさいのは嫌なんだもん♪」
『センサーァァァァァ!!』
酷い!!酷すぎる!!僕が何も知らないのをいいことになんかめんどくさい役割押し付けやがって!!
「で、俺はパーティーに入れてもらえるのかな?」
あ、センサーにリーダーにさせられたことがショック過ぎてシルシルのことをすっかり忘れていた
『僕は構いませんよ、賑やかなのは大歓迎です』
別に悪い人じゃないみたいだし仲間が増えるのは僕も嬉しい
「おぉ!!話がわかるね!ならもう敬語じゃなくていいよな、よろしくなシイナちゃん!!」
『よろしく、シルシル!!』
こうして2人目シルシルを仲間に加え街を目指す3人であった。