表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

夏生詩集

君が見た夢に

作者: 夏生

楽しい事を考えながら眠ったのに

嫌いなものに追いかけられた夢を見たと

君は不思議そうな顔をして僕に言った


確かに君は夜中に泣き叫んで僕を驚かせた

大丈夫、大丈夫と僕は君の背中をさすったけれど


君は泣きやまず目を閉じたまま大粒の涙を流していた

僕は君を抱きしめて何も言わず、背中をポンポン叩いた


僕に全部を預けて君が再び眠ったのがわかった


君を布団に戻して、穏やかな寝息を立てる様子をしばらく見つめた



どうやら君の夢の中では僕は活躍していないらしい

君の望みを叶えていないのか

夢なのに助けてやれないのかと


時計の針が動く音と君ともう一人の大切な人の寝息が合わさる部屋で

申し訳ないような気分になった


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ