第五話:終わりへの近付き。
先頭には音千亜たんTシャツを着た会長と公立真名緒高校の校長であるマナオ校長が立っていた。
「音千亜、いまから、先生が助けるからぬぁああああああああああああ!!」
マナオ校長はヘヴン状態になり、立派なスーツがびりびりに破けた。
すると、なんということだろうか。マナオ校長は、スーツの下にブラを装着していたのだった!
「なん……だと!?」
「ちなみにこれは音千亜の家から盗んだものだから、大丈夫だぞ!」
と言ってマナオはブラを外し、音千亜に渡した。
「助かりました、校長! でも死ね変態!」
音千亜は思いっきりマナオの腹にこぶしをお見舞いしてやった。
「ぶべらばっ!! でもびくんびくんするおっ……はぁはぁ!」
吐血しながら興奮しているマナオに、哀れみたっぷりの視線をおくってやった。
「これでアンタに借りはなくなったわ。パンツを渡す必要も無いわね!」
といいながら音千亜はブラをつけた。生乳が丸見えだったが、音千亜は羞恥心が無いみたいである。
「うぉおぉおおおおおおおお!! 皆ーッ!! 撮影開始だーッ!!」
音千亜の生乳が見えた瞬間、ぱしゃぱしゃぱしゃあああっとカメラのフラッシュが焚かれた。
「ちょっ、てめぇら何勝手に撮ってるんじゃゴルァアアアアア!!」
パンツを速攻引き上げ、華麗にまわし蹴りを食らわせた。
「あっ、あぅ、うわああ!! こんな怖い音千亜たん、音千亜たんじゃない!!」
「ひぃいいいっ、唯ちゃんファンクラブ会員になればよかったぁああ!」
「主よ、いや、音千亜たんよ! 我をお許しください!」
口々にそう叫ぶと、被害が無かったヲタ集団の少数はにげていった。
残りのヲタ集団のメンバーはけちょんけちょんにされていた。音千亜は歪んだ笑みを貼り付けながらヲタ集団を蹴りまくる。そんなヴァイオレンスな空間から少し離れた場所で、優聖は音千亜のパンツを盗撮していた。
音千亜が足を上げるたびに、短いスカートからパンツが見えるのだ。
「おぱんちゅ、ペロペロ!」
優聖は今、エロテロリスト……いや、ペロリストと化していた。
まるでムッツリーニのようなむっつりすぺべっぷりを持つペロリスト。彼は今、かつてないほどに輝いていた。