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掌編小説集9 (401話~450話)

夢の記録

作者: 蹴沢缶九郎

ある日の夜、男は夢を見た。少年がランドセルを背負い、「行ってきます」と学校へ登校していく夢だった。登校中に出会った友人と、昨日見たテレビや新しいゲーム機の話題などに花を咲かせている。

たわいない夢だったが、男にとってはそれが面白く、目覚めた男は、そんな夢の出来事を記録としてノートに記す事にした。

次の日に見た夢は、昨日の夢の少年が教室の席に座り、授業を受けている夢。どうやら昨日の夢の続きのようだった。少年は教師の話につまらなそうにあくびをしていた。

目覚めた男は机に向かい、さっそく夢の出来事をノートに記す。

その次の日は、夢の少年が大好物なのであろう給食のカレーを美味しそうに食べていた。そして、給食後の昼休み、少年は校庭で友人達とサッカーボールを追っている。



学校の帰り、「何か変だよ。どうしたの?」と、心配した様子で尋ねる友人に、少年は、知らない男が机に向かい、何やらノートに書いている、最近よく見る奇妙な夢の話をした。


夢は男の方であった。

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