夏の日のソーダ
君、氷の欠片になり
溶けていって
ソーダの透明
弾けた記憶
溺れていく
掻き回すストロー
その先のスクリュー
沈めた夏の日
白雲に反射する思い出
熱に浮かされた私
好き、と言ったって
アイスブルーの空
そのかたちを保てずに
君、その熱を冷ましていって
君、その熱に溶けていって
吸い込まれていく
飲み込んでいく
胸の中で弾ける気泡
好き、と言ったって
そのかたちは保てないから
空っぽの
グラスの透明
外側をつたう雫
まるで変わりのない
夏の熱
私、また渇いていく