悲劇
同日 PM4:30
学校が終わった帰り道。
俺はあることに気がついた。
『ヤベェ、忘れ物した‼︎課題あるのに…』
俺は急いで歩いてきた道を戻った。
教室に戻るとまたあることに気がつく。
窓側の席に一人の少女が立っている。
何でこんな時間に…?
まあいいや、話し掛けてみるか。
『あのー、どうしたんですか?こんな時間に』
『……………』
え、聞こえてないのか?
『あのー、あなたも忘れ物したんですか?』
『………』
無視ですか……?
あー、聞こえないのかー笑
そっかそっか、ならしょうがないやー…………って、んな訳あるかーー‼︎
俺凄い声大きくしたよ!隣のクラスに聞こえるぐらい大きくしたよ!
分かったよ、分かりましたよ。
無視ですよねー…
もう、いいや、早く帰ろ。
『あなたは…』
喋った……!
『あなたはこの世界を楽しいと思う?』
はっ…?
なんだよ、この世界って…
まあ、でも…
『楽しくないだろ、こんな世界。だって………ってあれ?』
消えた…?
なんで?どうやって?
まあいいや。
俺は家に帰った。
PM8:30
結局あいつは何者なんだ?
見た事ない顔だったし…
ピロリロリン
お、メール。
《あなたの事、気に入った》
ん?誰だこいつ…
俺の知らない奴だよな…?
ピロリロリン
また?
《楽しくないなら、楽しくするためにゲームをしましょう。生徒だけが参加できるゲーム。あなたは選ばれた存在。》
は?どういうことだ?
ゲーム?
まだ続いてる…
《参加しますか?しませんか?》
『…現実か?…でも楽しそうじゃん…笑』
参加します
俺はその時気づかなかったんだ。
これから始まることに…
4月9日 8:30
『あ、俺…寝てた…?…?…メール。』
《参加が決定しました》
あ…?昨日のか…
《まず最初に参加する代わりとしてゲームに邪魔な人間を殺しました》
ん?…なんだこれ?あー、夢か、そうだよな。夢だよなー…
殺しました
夢じゃ…ない⁉︎
邪魔な人間…?
誰だ?
あることに気がついた。
生徒だけが参加できるゲーム
ダダダダッ
俺は大急ぎで階段を下りた。
リビングには…
『…マジかよ…』
両親の姿。
血を流して倒れている。
『う、うわああああああああああああ‼︎』
それでは始めましょう
D×Dゲームを…。