始まり
俺はこの手であいつを、友達を、人を殺したんだ。
終了の合図と共に俺は…
ーオレノカチー
20XX年4月8日 如月高校 入学式
俺は今日から高校1年だ。
『ヤベェ、遅刻する‼︎』
俺は全力疾走でこれから毎日通る道を走って行った。
同日 二階 1ーA AM8:30
教室内は賑やかだ。
まあ、初日なんだから普通と言っても過言ではない。
友達作りに励む奴、同じ中学の奴と話す奴。
みんな大変だなぁ…
…え?…俺は何してるかって?
そりゃ、クラスの男子のグループにいますよ。
楽しく喋ってますよ…
ゴメン、嘘。全然楽しくない。
楽しいとかじゃなくだるい。
『お前マジかよー笑』
『マジマジ。初日からヤベェから‼︎笑』
あーつまんね。本当つまんね。
くだらない話して何が楽しいんだか。
『お前もそう思うよな‼︎』
『えっ?…うん、そうだね‼︎』
『お前、ちゃんと聞いてたか?』
『聞いてたよ!』
『ならいいけど』
あー、だるい。
猫かぶるのも辛いなー笑
……じゃあしなきゃいいって?
はい、ごもっともです笑
でもね、猫かぶんなきゃやってけねーよ。この世界。
ガラガラッ
『おーい、お前ら席つけー』
はー、今日もつまらない一日が始まる。
毎日同じことの繰り返し。