第四話 準備万端?いざ出発、奴隷狩人、初めての殺人、奴隷の少女
難しいですねぇ心理描写と戦闘描写
……ふふふ、心理描写?なにそれ?おいしいの?
「さて…っと、こんなものかな?」
俺はあの後、『知識』を頼りに薪になりそうな枝や薬草、食べられるキノコなどを採集し、バックパックや新たに創ったベルトに付ける
タイプのポーチに入れていた。
「大体こんなのもでいいかねぇ?…うん、もうこれでいいや、いい加減めんどくさくなってきたしな。」
今は太陽の傾き具合から大体昼ごろだということが分かった。俺が此処着いたときは夜明けの前ぐらいだったから…約6時間ぐらい
ここでいろいろしていた事になるな…
「ふう。まぁ自分の能力の確認や制御もできるようになったし、装備もそれっぽく見えるし、ここから一番近い街に行っても
大丈夫よな?うん、大丈夫大丈夫!心配ナッシング!うし、そうじゃ≪万能図書館≫の『地図帳』
で現在位置を確認してっと…」
俺は『知識』で得たこの世界の地図をインプットした≪万能図書館≫の『地図帳』で現在位置
を確認してみる…ふむ、この森は大陸の最東端にあるのか、んでこの森の中央付近にある森の唯一の水源の湖の北側の湖畔が
現在位置だ。此処から一番近い街はここから西へ5㎞先へ進んだところに村があるのか…う~む、だけどな~ここら辺は亜人族
が住んでいる大陸の東側で、亜人たちは人間に嫌悪感を抱いているって『知識』にもあったからな~…どうしよ、此処から村に行くか、
それとも村を素通りして中央の自治国のほうまで行くか?
「う~ん、まあとりあえず村まで行ってみてそれから考えるか…。殺されそうになっても全力で―――もちろん『チート能力』を使って
―――逃げればいいだけだしな…。うし!んじゃ行くか!!」
そういって俺はこの森から抜けるために森の中に入っていった。
~2時間~
「はぁ、はぁ、はぁ、ふう。やっと抜けたか。あ~疲れた。」
俺は森の中をサバイバルナイフで斬り進みながら、やっとの思いで森を抜け、かなり広い草原っぽいところにいた。
俺は途中、腕時計を創るのを忘れていたので創ったぐらいで、魔物や魔獣に襲われる。といったこともないまま森を抜けることができた。
…『知識』では森には魔獣や魔物の住処があり、エンカウント率が高い地域ってあったけどここには1匹もいなかったな。この森が
特別なのかな?…はぁ、今更考えたって解るもんじゃないし、思考放棄ってことで今は街に行くための街道に出ることに専念するかな。
このまま真っ直ぐ行ったことろに近くの村まで続く道があるみたいだしな。
「うし!がんばろう!」
~???side~
「う、う、ひぐ、ぐず、」
…暗い、寒い、痛い……
「っひぐ、ぐす、っぐす、」
私はなんでこんな目に合っているんだろう…
たしか、そう、今日のお昼頃だったはずだけど…
お母さんと一緒に近くの森に薬草を取りに行ってたんだっけ…
森についたらお母さんと二手に分かれて薬草を取っていたら、声が聞こえてきてそれから…
っ!…そうか、私、人間に捕まったんだ…
私、どうなっちゃうんだろう…
カチャリ
…首輪がある…奴隷にされちゃったんだなぁ…
いや…だなぁ
「っひっぐ、ぐす、う、う、」
神様、お願いします、助けてください…
お願い…だれでもいいから…
「………助けて」
~???side out~
~時は少し戻る~
~優輝side~
「…っお!道だ!」
俺は、先ほどいた場所からさらに2時間ほど真っ直ぐ西へ歩きやっと街道らしき道に到着した。すでに現在時刻は5時を少し過ぎている
ぐらいの時間である。
…ふむ、『地図帳』で現在位置と目的地を比べてみるとあと2㎞ぐらいか、亜人は人間を嫌っているみたいだから夜に行っても門前払い
もしくは最悪、殺されちゃうだろうなぁ~、ふう、しゃない一応ここら辺は大丈夫そうだしな。
そう思いながら俺は野営の準備のためにまず道沿いの草原にバックパックを地面に降ろした。
「ふむ、そろそろ日が沈むかなぁ…たき火でも起こすか…」
この世界は大半は季節の変化がほとんどなく一部の地域でのみ気候が変化するようで、この地域の日の沈みはだいたい7時ごろだそうだ。
…俺はバックパックの外に括り付けていた半分程の枝を取り出し、適当に草を抜いて作ったたき火の場所に枝を組んだ。
「よし、あとは着火だな。…魔法で行けるか。」
俺は枝に火が着火するようイメージを浮かべながら威力を落とした「炎」の魔法を使った。
「炎よ、」
そういうと、枝に…
っぽ
っと蝋燭程度の火がついたと思うと、すぐに燃え上がり一般的なたき火位の日の大きさになった。
まだ日は沈んでないが夜になると何も見えないだろうし、なにより夜は魔獣や魔物のテリトリーだ。今のうちに警報装置や迎撃用
トラップを配置しといた方がいいな。
そう思い俺はたき火とテントを張るところ、街道沿いを除いた半径100mぐらいに警報装置と迎撃用のトラバサミや落とし穴などを創って
いった。
…うん『チート能力』フル活用したら15分ぐらいで完成したぜ!これならそれなりの数の敵が来てもトラップで十分足止めできるな、
と思いながら、テントを建てようと骨組みを組み立てていると、西方面の街道からなにかが土ぼこりを上げながら進んでいる
のが分かった。しばらく眺めていると、それが馬車であることが分かったが…
「…魔物の類じゃなかったら俺には関係ないかな?」
う~ん、…あれに関わるとなんだかめんどくさい事になりそうな予感がすんだよな~
あー、どうしよ?まあとりあえずテントでも立てるか。
そう思い俺は作業に意識を戻し、テントを組み立てようとしたが、だんだん騒がしくなってきたので馬車があった方角をみると、すぐ
そこまで馬車がいているのに気が付いた。
馬車の形状は某龍な依頼のゲームで出てくる幌馬車によく似ていた。…問題なのはその周りにいる馬に騎乗した人間たちの方だな。
馬車の業者含め周りにいる人間6人、全員の服装や外見が、the盗賊みたいな奴らばかりで業者以外の全員が弓矢や長剣で武装しているの
だ。そして、全員が体のどこかに眼の刺繍がされたバンダナを付けて、顔にニヤニヤと嘲笑を浮かべていた
…こいつらの身なりや武装、団旗と思われし眼の刺繍のバンダナ、そして亜人の国なのに人間がいる。こりゃ典型的な盗賊かなぁ?
さて、どうするかな?…できれば殺し合いなんかしたくないが奴さんが来たらそうも言えないしな、最悪殺しも視野に入れて
行動しなければならないが…ここは『チート能力』を使って一気に捕縛するか?…とりあえずは、捕縛を第一に考えておこうか…
と、いろいろ考えていると…
「よお!兄ちゃん、こんなところに居たらあぶないぜ!俺らみたいな奴隷狩人に目ぇ付けられて奴隷にされっぞ!」
「ぎゃはははは!おいおい、そんなこと言って希望を持たせんなよ、そんなこと言ったら俺らが捕まえないみてぇじゃねぇかよ!」
「ぶははははは!そうだぜ!言い方が間違ってんだよ!」
「おい!俺様が改めて言ってやる!抵抗せずに俺たちに捕まるんだ!そうしたら殺しはしねぇよ!殺しはな!」
「テメーには俺たちの奴隷になってもらうぜぇ!ああ!安心しな尻は掘ねぇからよぉ~」
「「「「「「ぎゃはははははは!!!」」」」」」
…こいつら…奴隷…だと…
俺は「奴隷」という言葉を聞いた瞬間に「捕縛」という考えが吹っ飛んでいた…。
「………ふざけるな」
「ああん?」
「ふざけんな!!!!」
「んだごら!」
「こっちは無抵抗なら殺しはしねぇっつてんだよ!とっとと捕まれやゴラァァ!」
「はあ?奴隷?ふ・ざ・け・ん・な、このド阿呆どもがぁ!!貴様らに何の権利があって他人の人生踏みにじるようなことしてんだ!
ああ!貴様ら程度のふざけた人間が他の知ある者を捕まえ奴隷にするだぁ?貴様らは何様だこの野郎!!貴様らみたいな人間はなぁ、
俺が一番嫌いなタイプの人間なんだよ!!…俺を捕まえて奴隷にするだぁ~、ふん!俺より弱い奴らに俺が捕まるわけが無いだろうが
この脳筋のど阿呆共が!」
「ああ?」
「お前、生きれると思うなよ…」
「っは!貴様らこそ生きて帰れると思うな!」
「っテメー!おい、もう構うこたねぇ、ぶっ殺せ!それからこいつの身ぐるみを剥げ!!」
「「「「「おおー」」」」」
…俺は今、堪忍袋の緒が「バツン」という擬音とともにぶ千切れていた。
奴隷だぁ?…許せねぇなぁ、100分の80殺しにしねぇ~と到底許せねぇぜぇ!!奴隷なんて言葉は俺の嫌いなワード、トップテンに入る
ぐらい許せねぇ言葉だからなぁ!
「来いや!逆にテメーらの身ぐるみを奪ってやるよ!!」
俺は『チート能力』の5つ目の能力、『2次元・身体能力、特性模写』で某魔法先生の学園広域指導員の身体能力と特性をコピーし、即
両手をポケットに突っ込み即座に…
「居合い拳!!」
俺は居合い拳で奴隷狩人どもの肩や脛などを本気で撃っていった。俺は落馬をさせればいいと思い急所を狙わなかったが、強化された
自分の身体能力+模写の力により結果、賊共の肩や脛は抉れ、肉片や血、砕けた骨や腕や足などが宙に舞い地面へと落ちて染みになって
いく、賊共は吠え、喚き、助けを求めているうめき声が聞こえてくる。だが、その声は俺の耳には入ってこない、耳鳴りがひどく、近く
で飛行機のエンジンでも稼働させてるのじゃないかと思うぐらい耳鳴りがひどくなっていく。っと、突然耳鳴りが無くなったかと思うと、
今度は吐き気がこみ上げてきた。何度もこらえようとするが体はいうことを聞いてくれない。たまらず俺は地面に膝をつき四つん這いに
なりながら、吐いた。胃の中が空っぽになるぐらいに、内臓が出てきそうな位に吐いた。吐き気が次第におさまってきたので四肢に力を
入れて立ち上がった。大量の人の血や肉などを見てしまったから多分ショックを受けたのかな?とどこか他人事みたいに思いながら賊共
の方を見てみると、賊共は全員死んでいた…
…ああ、俺が殺したのか…お、俺は人を殺してしまったのか………いや、これでよかったんだ…こんな世界だ、遅かれ早かれいつかは
こんな賊共のような連中に会い、そして、殺していただろうからな。…これでよかったんだ。
「あぁ…そうだ、俺はお前らを殺した。だが怨むなよ、お前らは俺を殺そうとしたんだ。逆に殺されたとしても、それはお前らが悪いん
だからな。……馬車の荷台を調べてみようか…誰かが捕まっているかもしれないからな…」
俺は、おぼつかない足取りで馬車の荷台まで歩く、途中業者役の賊の死体から荷台の扉の鍵を探っているときに、また吐いてしまったが
出たのは胃液だけだった…。鍵束はすぐに見つかった。なんかたくさん付いているが気にしない。俺は、なんとか荷台にたどり着いた俺
は荷台の扉を開けてみた。すると、奥から泣き声を押し殺したような声が聞こえてきた。俺は力が入らない体に喝を入れなんとか荷台に
這い登って奥を見てみた、隅の暗がり小さな女の子がその体をさらに小さくするように、体操座りで泣いていた。俺は何とか脚を動かし
少女のすぐ近くに来た。少女は俺に気づいてないようだったが今は関係ない、俺は少女の首についている革の首輪についている南京錠を
確認した。そして、その南京錠に合う鍵を『知識』から探す。鍵はすぐに見つかった。俺はその場に屈み、少女の様子を見てみる。服は
あまり汚れておらず、女の子っぽい服装だからおそらく、賊共には辱められていないだろう。俺はそれだけを確認すると、鍵を南京錠に
差し込み、そして外す。
外した瞬間に少女がこちらに顔を恐る恐る向けた。俺は少女の手枷、足枷を全て外し少女を見た。少女は床に転がっている革の首輪と
鉄の枷を見て「なぜ?」と言いたそうな顔で俺を見ている。
俺は少女の様子を改めて見てみた。
少女の髪はこのような空間でも淡く水色に光っているように見える。眼は泣いたせいか充血しているが、瞳の金色が綺麗に輝いている。
顔は暗がりでよく見えないが童顔のような感じだと思う。肌はきめ細かそうですべすべしていそうだ。
「お前、綺麗だよなぁ…」
俺はこの時、疲労かストレスかわからないが頭の中に黒い靄が生まれていた。その靄がだんだん濃くなって視界を覆い尽くそうとする前
に、その一言を言って力尽きて倒れてしまった。
~優輝side out~
~???side~
私、アリアスティールは小さいころから「人間は野蛮で危険な種族だ。」とか「人間は儂らを卑下しとるが、人間こそが儂らより下の者
じゃ。」と教えられてきた。お祖父ちゃんもお祖母ちゃんも両親も兄弟も友達もみんなが人間のことを嫌っていた。もちろん私も、だけ
ど、村のはずれに住んでいる伯父さんは「人間の中には悪い奴もいるし、いい奴もいる。一概に悪だとは思えない。」と言ったいた。
私は伯父さんの言葉が信じられなかった。人間たちは私たちを亜人と称し、村を襲い、奴隷として連れて行く。そんな野蛮な種族だから
だとみんなに教えられていたからだ。
そして、私は今、人間に捕まり『奴隷の首輪』を付けられて馬車の荷台に容れられていた。
『奴隷の首輪』を付けられたものはステータスカードの身分が奴隷になってしまう。それだけでなく、首輪を付けた者の命令に逆らえ
なくなってしまう。そのうえ、自殺防止の魔法が使われているので死んで楽になることもできない。首輪を外すには首輪の南京錠と
ペアの鍵でないと開かないのだ。
私は絶望していた。「人間にはいい奴もいる。」と言った伯父に、「人間は危険だ。」と言いながら何も対策をしていなかった村の人
たちに、危険と知っていながら二手に分かれたお母さんや自分に、そして、こんな運命を強いるこの世界に。
フフフ、もう、みんなに会えない、お祖父ちゃんにも、お祖母ちゃんにも、伯父さんにも両親にも兄弟にも友達にも、誰にも会えない。
人間に奴隷としてこき使われ、慰め者にされて嬲られるかもしれない、最期はボロ雑巾のように捨てられるのかもしれない。
「……っひっぐ、いやだよぉ、ひっぐ、そんなの、ひっく、うう、いやだよぉぉぉ……」
私は少しでも人間から遠くへ荷台の奥の隅へと寄り、膝を抱えながら、泣いた。
………………
……………
…………
………
……
…
しばらくして、馬車が止まったような感じがした。ああ、もう着いちゃったのか、いやだなぁ、いきたくないなぁ、
声に出して泣きたかった。でも、もう声は出ない、とっくに喉は枯れ果てていた。もう涙は出ない、とっくに全て出し尽くしてしまった。
もうできることと言えばさらに隅に寄り体をちぢこませることだった。
それでもいい、何も抵抗しないよりはましだ!
私はそう思いながら隅で膝を抱えたままちぢこまっていた。外からは私を連れ去った人間の声が聞こえる。大声でなにか笑っている、
でも私には関係ない。笑い声が消えた、でも私には関係ない。私はさらに奥にちぢこまろうとした瞬間に、突然の怒声。
―はあ?奴隷?ふ・ざ・け・ん・な、このド阿呆どもがぁ!!貴様らに何の権利があって他人の人生踏みにじるようなことしてんだ!
ああ!貴様ら程度のふざけた人間が他の知ある者を捕まえ奴隷にするだぁ?貴様らは何様だこの野郎!!貴様らみたいな人間はなぁ、
俺が一番嫌いなタイプの人間なんだよ!!………
一瞬何を言っているのかがわからなかった。だけどさっきの内容が奴隷という制度に対して否定的な発言ということがわかった。
私はその怒声の主が私を救ってくれるのかと思った。だけど、今度は人間が怒鳴り声をあげながら一斉に何かを言っている。何を喋って
いるのかわからなかったが唯一聴けたのが…
―ぶっ殺せ!―
この一言で、この一言で、私の希望は無くなった。人間は6人はいたのだ、対して怒声の主は聞こえた限りではたった1人、これでは
多勢に無勢、子供でも分かることだ。人間が怒声の主に大声を上げながら斬りかかろうとしているのがわかる。ああ、もう助かることな
んてないんだ、だったら、だったらもう…
「………もう、聞きたくないよう」
私は最後の抵抗とばかりに、体を限界まで隅に寄せ、膝を抱え俯く、もう何も聞こえない、怒声も、人間の声も、ああ、なんで、こんな
ことが私の身に起こるの?私は村で静かに暮らせればいいだけなのに、なんで?なんでそんな平凡な願いを踏みにじるの?…………
もう、いやだよう……
…………………
………………
……………
…………
………
……
…
しばらくそんなことを考えていたら突然…
ガチャン
私は突然のことで一瞬呆然とした。なぜか『奴隷の首輪』が外れたのだ。私は恐る恐る前を見てみると…人間が一人、そこにいた。
この人間は次々に私を拘束していた鉄の枷を外していった。私は床に落ちた『奴隷の首輪』と鉄の枷を見て自分から外れていることを
再確認した。そのあと私は、私を見ている目の前の男に視線を向けた。背は私より高く、全身が隠れる真っ黒なフードつきのマントを着
ている。背格好的に男であることがわかる。私を捕まえた人間の中にはいなかったと思う。ふと、この人間が私の目を見ていることが分
かった。私は視線を動かすと人間と視線が重なった。兜についてあるフェイスガードで輪郭や肌の色はわからないがこの人間の目がマント
のように真っ黒であることがわかった。それは、夜の闇よりをさらに濃くしたような黒だ。
すると、突然この人間が…
「お前、綺麗だよなぁ…」
「ほえ!?」
私は突然この人間にほめられて変な声を出してしまった。私は照れてしまい俯いてしまった。がそのあと…
ガシャン!
ものすごい音を上げてこの人間が倒れてしまっていた。
「ちょっちょっと、お、起きてください!」
私は必死になってこの人間の体をゆするが起きる気配がない。
「はう、はうう、ど、どうしたらいいでしょう?」
私にはもうどうしたらいいのかわからなかった。突然人間によって捕まり、突然人間によって助けられる。伯父が言いたかったのはこう
いうことなの?もう、わけがわからなかった。けれど、私は立ち上がった。今までずっと膝を抱えて座っていたせいか脚の関節が痛いが
気にしない。私は関節の痛みに耐えながら外に出てみた。外は、紅かった。その紅は私を捕まえ奴隷にしようとした人間たちの血や肉だ
った。
「ああ、この、漆黒の格好をしたこのお方が、あの怒声のお方なんだね…」
私は人間の死体の向こう側に、なにかの荷物が置かれているのが見えた。
この荷物はこのお方の荷物なのかな?…あそこに置きっぱなしだったら盗まれるかもしれないから、取ってこようかな?。
と、思い私は荷台から出て荷物をもって荷台に運びます。それなりに重かったけど、運べないほどではなかった。
死体に関しては何も感情が湧かなかった。死んだら鹿や羊と同じだなぁ。と他人事のように思っていた。
私は少しの間、命の恩人を眺めて荷台の扉を閉めます。そのあと、私は業者席に座りました。幸いにして馬は逃げていなかったのでこの
馬車で帰ることにしました。馬車なんて運転したことなかったけど、私は、速くお家に帰りたい。その一心で馬車を操作しました。
途中、私は振動で荷台の命の恩人の目が覚めないように祈りながら馬車を村の方角へと進めました。
あ~無理です。
この程度の心理描写しか書けません。
特に主人公の殺人に関する描写が何と書けばいいのかがわかりません!!
感想、罵倒お待ちしております。
…………………やっぱり、罵倒はしないでください。筆者の心が砕けます。