第十話 幕間
しばらくはモンハン廃人っすよ。
え?テスト?何それ美味しいの?
―――ギラスティラン王国・王都・王城最深部―――
~???side~
ピカァァァアアァァァァァ、シュイン
「痛たたた、な、何なのぉ~」
私は学校の帰り道に突然現れた魔法陣?に突然吸い込まれちゃいました。
そして今は、怪しげな祭壇にいてローブをかぶった怪しい人たちに囲まれています。此処どこなんだろぉ~
と思っているとローブの集団から1人の人が出てきました。私の数歩前まで来るとローブを外しました。……すごいイケメンの男の人です。
……けど、どうもこの人はどうも好きになれないなぁ。
そう思っていると男の人が……
「お願いです。私たちの世界をお救いください。――――――勇者様。」
と言い周りの人と一緒に頭を下げてきました。……って
「私が勇者!?」
~???side out~
―――バルグラムシェル教国・大神殿・大天使(教皇)の執務室―――
~???side~
私は今、大天使様の御部屋に呼ばれています。何やら重要な使命を授けるとか。
まだ見習い天使なのにそんな重要な使命を私に授けてくださるなんて、頑張って成功させなくては。
と思っているますと大天使様が……
「見習い天使よ。顔を御上げなさい。」
そう言われ私は顔を上げます。
大きめの執務机の向こう側には年若く大天使なられたお方がこちらを見ています。代々大天使様の名前は誰も知りません。
就任すると過去の名前は捨て、新たな名前を神に付けていただくとか。
「見習い天使よ。今、世界が乱れていることは知っていますね。」
「はっはい。魔王が世界を征服しようとしているとか……」
私は大天使様に聞かれたことを知っている限り話します。
すると、大天使様は私に向かってにっこりと微笑んでくれました。私、感激です!
「はい、その通りです。そして先ほど入った話ですと人族が勇者を召喚したそうです。」
「ゆ、勇者をですか!?」
驚きです。勇者を召喚するのは並大抵の努力じゃ召喚できませんからすごい出来事です。
過去に召喚された勇者は皆魔王を滅ぼすほどの力を持っていたと伝わっています。だから、この戦乱に終止符を打つことができるかもしれません!
「そうです。ですが見習い天使よ。先日、獣族の『神秘の森』で大規模な魔力の流れが起きました。その魔力量はおおよそ人1人を召喚できるほどです。
知っていると思いますが獣族は魔法が使えません。ですからこれは人為的もしくは何か偶然が重なって起きた可能性があります。」
「獣族の森で誰かがもう1人勇者を召喚したかもしれないのですか!?」
「いえ、獣族の東の最端の森、『神秘の森』は誰も入ることができません。」
「でもそれじゃあおかしいです。誰も入れないんじゃ召喚はできません。」
「はい、ですからもう1つの可能性。偶然が重なって召喚されたかもしれません。」
「そんなことって起きるものなのですか?」
「おそらく、可能性は低いですがね。」
「そうなのですか。」
でも、そうだとしたら召喚された人は寂しそうです。周りにだれもいない状態で突然の召喚なんて……。
「そこでです、見習い天使よ。」
「は、はい。」
「あなたにはこの召喚された者を連れて来てほしいのです。」
「わ、私がですか!?」
「はい。先ほども話した通り今は魔王がいて国を出れるものが少ないのです。今国を出れるのは見習い天使。あなたしかいないのです。やってくれますか?」
「も、もちろんです。頑張ります!」
「では、この『探知の首飾り』を付けなさい。その首飾りで召喚された者がわかるようになっています。」
「はい!分かりました!それでは行ってきます。」
「はい。道中気を付けてください。」
~???side out~
―――グルバリス帝国・帝都・王の間―――
~???side~
「魔王様。」
「なんじゃ?」
我が寝る前のお楽しみをしているときに話しかけおって。
つまらん内容じゃったらここから(城の最上階)叩き落としてくれるわ。
「人族が勇者を召喚したそうです。」
「ほう、勇者をか。」
ギラスティランの若造どもが本気を出してきおったな。まぁ、また返り討ちにすればいいだけの事かの。
「それだけではありません。」
「ほう?まだあるか。」
ふむ、神族がなにかしかけてきたか。
「獣族の『神秘の森』で人為的なのか偶然なのか分かりませんが何者かか召喚されたようです。」
「なに?『神秘の森』でか!……あそこの森は我でも入れんいわば聖域じゃ。人為的なものではなかろう。」
「さらに神族の者が召喚された者の回収に出向いたようです。」
「ほう、神族が出向くか。……そのことは人族及び獣族は知っておるのか?」
「いえ、知り得ていません。」
「ふふふ。面白そうではないか。よし、我が行ってみるぞ。では下がるがよい、てか下がれ。」
やっとお楽しみができるわい。
「……わかりました。でも、その前に……アンタは一応女性なんだから全裸で寝そべってレトロゲームとかやめろよな!!」
「な、何じゃとぉ!」
~???side out~
えっと、前回ここで「終わらない」とかほざいていましたが
正直言いましょう。無理です。
という訳で私情ではありますがこの回でこの小説を一時完結にさせてもらいます。
もしかしたら再開するかもしれません。
その時はまたお願いいたします。