第九話 そして伝説へ(笑)
ネタが思いついたので別の小説も書きます。
が、こっちがメインなのであまり気にしないでください。
~優輝side~
~1秒後です。てかこれが俺の仕事になるんだろうか…by白銀~
シュイン!そういう音とともに俺はダイオラマ球から出きたぜ。ダイオラマ球の中での修行っていうか腕試し?はだいたい終わらせたから、あとは新魔法やら新技のときとかに使うだけだろうな。
もう実力的に言ったらあれだ、あの某魔法先生ぐらいの実力はあるぜ!まぁそんなことを思いながら今度こそ出発の準備を始める。
~夜の7時です。……けっして手抜きじゃないよ。……by白銀~
「ふぅ、少し張り切りすぎたぜ。」
俺は『物質具現化』で創れるものを片っ端から創り≪万能図書館≫に片っ端から蔵書していった。まぁこの部屋に入る程度の大きさの物しか創れなかったけどな。まだまだ大型の創る物は残ってんだがそれは後でいいか。
その後俺はティガルフさんたちと夕ご飯を食べた。ちなみに昼は食ってないティガルフさん家は1日2食が基本らしい。そうそうアリアちゃんはあの後すぐに家に帰ったそうだ。さて、明日には出発だからな早く寝よう。ではではお休~zzzzz
~翌日7時ぐらいです。そろそろ出発しますぜ!by白銀~
「くぁああああ、ふぅ、」
俺は朝日とともに目を覚ました。うん、いい天気だぜ!俺はベットから起き上がり伸びをしてから部屋の真ん中に立つ……
「【全てを清める>>>・紅き浄炎】」
呪文を唱え体とジャージの汚れを焼き払う。う~ん、魔法超便利だわ。
「さて、んじゃ行きますか。」
俺はジャージの上からハンターUをヘルム以外装備しヘルムを削除する。バックパックを肩に掛け、マント手に持って部屋を出る。部屋を出たら1階に行きダイニングへ行く。
~ダイニングルーム~
がちゃ
「お、おはようございます。ティガルフさん、べアリウスさん。」
「おう、おはよう。」
「おはようさね。」
俺は挨拶もそこそこに本題を言う。
「今日は予定通りに旅を再開するよ。」
「……そうか、わかった。」
とこちらの目を見て頷くティガルフさん。
「そうかい、そりゃ残念だねぇ~。まぁ、最後なんでし朝ごはんぐらい食べてっておくれ。」
と言うべアリウスさん。
「はい、もちろんいただきますよ。べアリウスさんのご飯はおいしいっすからねぇ~」
「おやおや、お世辞がうまいねぇ、じゃあ準備するから待ってておくれ。」
と言い厨房の方に行くべアリウスさん。その後3人で雑談しながら朝ごはんを食べた。ご飯は普通にパンとコーンポタージュっぽいスープそれから野菜の盛り合わせだけだな。まぁそれだけでも充分美味かったんだけどな。
んでそんなこんなで現在8時ごろ。
「ん。ではそろそろ行きますわ。」
「ああ、じゃあ村の門のところまで送ろうか。」
「そうねぇ、じゃあ私も行くさね。」
そういうと俺とティガルフさんとべアリウスさんの3人で家を出て村の門のところに行く。道中村の中を通ったが人とはすれ違わなかった。ティガルフさんに聞いたところによると、ほとんどの村の者は畑仕事や洗濯に行っており村にはあまり人が残っていないそうだ。
まぁ門に行くまでにティガルフさんから村の状況を聞いたり、べアリウスさんに料理のレシピを教えてもらったり教えたりしながら歩いていたら前方にそれなりの大きさの頑丈そうな門があった。
「あれがアルラ村の西門だ。」
とティガルフさんは門の方を指さして言う。おお~頑丈そうだなぁ~……あれ?門の方に人影が?え~っと1つ2つ……5人か誰だろ。あ、1人こっちに走ってきた。って……
「アリアちゃん!?って、ぐは!」
俺は猛スピードで駆けてきたアリアちゃんのタックルをもろに食う。アリアちゃんの身長はだいたい俺の胸元ぐらい、だからちょ~どいい感じでタックルが決まるからものすごく痛い。
それでも俺は何とか足を踏ん張り倒れないようにする。当のアリアちゃんは俺に抱き着き頭を胸に押し当てている。か、可愛い!けど苦し!獣人パワーで抱き着く、というより締め上げ殺す。という感じなので。ああ、何か下半身の感覚が無くなってくる。
あれ、あそこに綺麗な川とお花畑が。川の向こう側では2人の人影がこっちに手を振ってんよ。あ、死んだ親父とお袋だ。お~い、親父~お袋~そっtぐべら!
「「パン」グハ、「パン」げはっちょやめ「バキ」ごめっ!謝るから殴らないで!ごm「パ~ン」げびゃ!」
俺はいつの間にかマウントポジション?になっているサクラさんからの往復ビンタ?てか往復パンチ?によって三途の川から帰還した。っていうかサクラさんの余計な攻撃でまた三途の川に行きそうになったけどな。
てかこれティガルフさんと同じ状況じゃね?と思いながらティガルフさんを見ると、こちらを同情の眼差しで見ている。同情するぐらいなら止めてくれや!
「あ!す、すまない。大丈夫か?」
と言いサクラさんは申し訳なさそうに俺から離れ、上目使いでこちらを見る。
「て~、顔面がものすごく痛い。サクラさん、アンタ方獣人は力が強いんだからもう少し手加減してください!」
「う、す、すまない。(しゅん)」
と言いサクラさんはしゅんっと耳を垂らし俯く。……か可愛い!!いやぁ~、ねえ、もうこれが見られたから別にいいかな。
なんて思っていると……
「………(ちょいちょい)」
と裾を引っ張られたのでそちらを向くと……
「………ごめんなさい。(しゅん)」
と言いアリアちゃんも顔を俯かせ耳を垂らしている。……うおぉぉおおおぉ!落ち着け俺!此処で変なこと思ったら間違いなくロリコンの烙印がぁぁああ!で、でも可愛いぃ!!あ~もうタックルの事もなんかどうでもいいやぁ~
「いいっていいって。謝ってくれたんだから許すって、ほら、サクラさんもアリアちゃんも、顔あげて!ね?」
そう言いながらアリアちゃんの頭を撫でる。アリアちゃんはこちらを見ながら気持ちよさそうに目を細めている。……猫だなぁ~撫でるより喉を掻いた方がいいのかな?
と思っているとふと2人の服装が目に入った。……おかしい、見送りにしてはおかしい格好だぞ。
アリアちゃんの格好は濃い茶色のカーゴパンツ?と少し汚れた感じの白色のTシャツを着て、深緑色のマントを羽織っている。関節部には鉄製だと思われるプロテクターを付けているが、それ以外の防具は付けていないようだ。
カーゴパンツと同じ色のベルトには茶色いカードケースのようなポーチ(材料はおそらく布)が2つとナイフが2本括り付けられている。
サクラさんの格好はおそらく下地は俺のハンターUの下地と同じ素材っぽい赤黒い布を着ていて、その上から鈍い銀色の胸部を強ty……げふんげふん、プレートメイルを、腕には大きめのバトルガードを装着している。……赤い線が入ってるのは元からそういう物だった。ということにしよう。
腰には膝くらいの長さがある金属板で補強したバトルフォールドを装着し、脚には丈夫そうなバトルグリーヴを履いている。まぁほとんどバトルシリーズの防具だな。男女別の防具は関係なくなってるけど……んでまぁ、茶色いマントを羽織い、ベルトにはアリアちゃんのと同じタイプのポーチと剣が差してある。
……え~っとこの2人の装備は何?とアリアちゃんを撫でながら考えていると、サクラさん、ティガルフさん、べアリウスさんが残りの人影、アスライアさん、アグリウスさん、アスライウスさんのところに行って何か話しているな。ちょっと行ってみるか。
「アリアちゃん。サクラさん達の所に行こうか。」
「………わかった。」
と言い、こくん。と頷く。俺はアリアちゃんの手を繋ぎサクラさん達の所に行く。
「/////」
~優輝side out~
~門前side~
「あれ~、サクラちゃん何か面白くない事でもあったのかなぁ~?」
「い、いや、そんなことは無い!そ、それよりジェイクに話さなくていいんですか!」
「あ~!聞いた聞いた!?ジェイクですってジェイク!呼び捨てで呼んでるよ~」
「////ジェ、ジェイク君に話さなくていいんですかアスライアさん!」
「おやおや、そんなに照れなくてもいいのにねぇ~」
「て、照れてなんか……」
「んふふふ、じゃあ、そういうことにしとくわね。」
「お、ジェイク君とアリアが来たぞ。」
「本当だな。お~い!」
~門前side out~
~優輝side~
俺はアリアちゃんと一緒にみんなの方に歩いていくと……
「本当だな。お~い!」
とアスライウスさんがこちらに手を振っている。……ふむ、アリアちゃんとサクラさん以外は普通の布の服だな。どゆこと?……まぁいいや。
俺とアリアちゃんは小走りでアスライウスさん達のところに行く。
「おはようございます。アスライアさん、アグリウスさん、アスライウスさん。」
「ふふふ、おはようジェイク君~♪」
とアスライアさん。なにか面白い事でもあったのかな?
「おはよう、ジェイク君。朝から災難だったね。(ニヤニヤ)」
とアグリウスさん。そう思うなら止めてくれよ!
「おはよう、ジェイク君。で、腹と頭は大丈夫かい?」
と苦笑しながら言うアスライウスさん。アンタだけだよ心配してくれるのは。
「ああ、何とかな。んで、アンタらはなんで此処に?」
見送りか?でも俺言ってないしな。……あぁ、アリアちゃんが言ったのかな?
と思っていたらサクラさんとアリアちゃんが俺の前に並び……
「ジェイク君頼みがある。私たちを旅に同行させてくれないか?」
「………おねがい。」
とのたまうお2人さん。
………………………………………。
「はぁあ!え?ちょっま!え!?」
え!え!なになになに!?うあぁぁぁああ、メダパニメダパニ!イエローアラート、イエローアラート!
「無理を承知で頼む。連れて行ってくれ!」
「………おねがい。(うるうる)」
と2人は言う。いやいやいや。まてまて。落ち着け俺!もちつけ俺!とりあえず素数を数えようか、2、3、5、7ぶつぶつ……
「……え~っと何、君たち2人は俺の目的地不明、行き先適当の旅に付いてくると?」
「ああ、その通りだ。」
「………うん。」
とのたまう2人。う~んそう断言されちゃうと言いようがないな。仕方がないここは親御さんにひt……
「私からもお願いするわ。アリアちゃんを連れて行ってあげてくれない?」
「僕からもお願いするよ。ほら、せっかく村の連中以外と親しくできてるのにまた昔に戻すのはだめだと思ってね。」
「俺は何も言えないが、本人たちの願いは聞いてやってほしいな。」
「儂からもな、サクラを連れてってやってくれないか。」
「あたしからもお願いするさねぇ。サクラちゃんはいい子だから今までやりたいことをやらせてあげられなかったしねぇ」
と言いお願いしてくる。え~っと知らなかったのは俺だけなんですね。ということはすでに昨日から準備していたと言うことか……。
「…………連れて行くのはいいですけどいいんですか?俺は人間ですよ?もしかしたら連れてった後奴隷にするかもしれませんよ?」
と全員に聞いてみる。すると……
「ふふふ、大丈夫よ。あなたはそんなことしないわよ。」
「……何故そんなことが言えるんですか?」
「ふふふ、サクラちゃんから聞いてるのよ。あなたのこと。」
「それだけじゃなくて、アリアからも盗賊連中との会話のことも聞いてるんだよ。」
「儂らが相談してな。その時アリアが話してくれたんじゃ。」
「え~っと、たしか『おr「ぎゃあああぁぁぁあぁぁぁああああ!言わないでくれぇぇえぇぇぇええ!」……じゃあ連れて行くさね。(ニヤリ)」
……これは、強制イベントなのか。……準備はできてるっぽいしな。連れて行かなきゃダメか。勝手気ままな一人旅をしたかったんだけどなぁ~、まぁみんなでワイワイしながら旅をするのも悪くない、かな?
「はぁ、仕方がないな。いいよ。」
「え、いいよ。とは何かな?」
「………着いて行っていいの?」
「うん。着いて来ていいよってこと。」
「あ、ありがとう!(ぱぁ~)」
と言いうれしそうに耳をぴこぴこ動かしているサクラさん。
「……………ありがとう(にぱぁ~)」
と言いにっこりと笑いながら耳をぴくぴく動かし抱き着いてくるアリアちゃん。今度は抱き締め殺すといった感じではなく抱き着くという感じ。
……ああぁぁぁぁぁ!もう二人とも可愛いなぁ!もう!抱き締めたいぐらいだ!……でもそれをやると変態の烙印が付きそうなのでちょうどいいところにあったアリアちゃんの頭を撫でる。はぁ、可愛いなぁ~。
ってそろそろ行かんとやばいな。俺はアリアちゃんを撫でるのをやめて、みんなの方を向く。……その際アリアちゃんが残念そうにしていた気がしたが。……気のせいだろ。
「え~っとんじゃ、そろそろ行くわ。」
「ええ、気を付けてね。」
とアスライアさん。
「アリア頑張るんだ。負けるんじゃないぞ。」
とアグリウスさん。……何に?
「くっくっく。まぁ君も頑張れよ。」
とアスライウスさん。……だから何を?
「サクラも負けんなよ。最初を奪っちまえ。」
と言うティガルフさん。……だから何の話?
「何言ってんだいアンタ!まぁサクラちゃんあの子は鈍感そうだからガンガン行かないと2番目になっちゃうよ。」
と言うべアリウスさん。……だから何の話してんだよアンタら!
「……///ん、がんばる。」
と若干頬を赤く染めながら言うアリアちゃん。……ってかさっきの言葉の意味分かったのかよ。
「////な、何を言ってるんだ。そんな、ゴニョゴニョ、……がんばるよ。」
と真っ赤になりながら言うサクラさん。……なんか最後の方が聞きづらかったけどなんか言ったような。……まぁいっか。
「さて、んじゃ行きますか。ではみなさん、星の巡りが良ければまた会いましょう。」
と言い俺は西門を出て道を歩いていく。
「…………ん。行ってきます」
と言い小さいめのナップサック(布製)を背負い俺についてくる。そして右腕に抱き着くアリアちゃん。……何故に…。
「村長が仕事をさぼらないように見張りをお願いします。それじゃあ行ってくる。」
と言い大きめのショルダーバック(革製)を肩にかけ俺の左腕に抱き着くサクラさん。……だから何で?…。
「それで、どこに行くんだ?」
と聞いてくるサクラさん。
「グロンだよ。あと、正直言って歩きにくいから2人とも離してくれ。」
と俺が言うとしぶしぶっという感じで離してくれた。……悪いことしたかな?
そんなことを思いながら俺とアリアちゃんとサクラさんは西にある街、グロンへ出発した。
――――――そしてここから伝説が始まる!