第十日:ポテチは誰が食べる!?
ある日の六神家
ダイニングテーブルを、リオ、ユウジ、アラ、キリ、の四人が囲んでいる。
テーブルに置かれているのは、うすしおのポテチ。
ユウジ「で、これ誰が食う?」
子のポテチを、誰が食べるか論争である。
キリ「俺俺!俺食いたい!」
アラ「キリこの間食ってたやろ」
キリ「でもあれはのりしお!これはうすしお」
リオ「それ言ったらアラもコンソメ食べてたじゃん」
アラ「ウッ」
ユウジ「俺まだ今週食ってない」
リオ「今週始まったばっかだよ?まだ火曜日」
この家の感覚だとポテチ一袋分が、一人用である。
そのため、ポテチ一袋を皆でシェアする、ということにはならない。
ショウ「……お前ら、そんなにポテチ食べたいの?」
ダイニングと隣接しているキッチンで、料理をしているショウが言う。
リオ/キリ「食いたい!」
ショウ「じゃあ買ってくれば」
アラ「今ここで無料で手に入るなら手に入れるんや!」
ショウ「ポテチ好きすぎだろ」
その後もポテチは誰が食べるか論争が続く、と思われた。
二階から誰か降りてきた。
チユ「何してるの?」
自室から、チユがやってきた。
首にイヤホンをかけているので、音楽でも聴いてたか、ゲームでもしてたのだろう。
ユウジ「誰がポテチ食べるか論争」
チユ「……もしかしてうすしお?」
キリ「うん!そだよー」
チユ「それ俺が一昨日買ってきて後で食べようと思って出したやつ」
シーン――
ダイニングに静粛が訪れる。
ユウジ「……えマジ?」
リオ「え、じゃあこれチユの?」
チユが首を縦に振る。
キリ「でも名前書いてな……」
アラ「小学生か」
チユ「裏側に名前書いてあるよー」
ポテチの袋をひっくり返すと、青ペンで”チユのポテチ、食べるべからず”と書いてあった。
ユウジ「えーおもんないの」
チユ「というわけで返してもらう!」
アラ「チッ」
チユ「舌打ちすんな!」
アラが渋々ポテチの袋をチユに渡す。
ショウ「……お前らも自分で買えよ」
リオ「断る!」
ショウ「なんでだよ」
ポテチの内容量減ってきたよね……




