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なんて拷問だ

あいつが連れていかれてから5分たった。


「いや〜!!!」


どこかから悲鳴が聞こえた!!。多分あいつだ!!。


やべえめっちゃ怖くなってきた。体の震えが止まらねぇ。


そしてとうとう拷問は俺の番になった。


「ついてこい」


「は、はい〜」


拷問場所につくと、普通の椅子に座らされた。


そのまま怯えながら何をされるのかと思っていると、なぜか食べ物が出てきた。


お肉にキャンディーなど様々なものだ。


しかもかなり豪華でいろいろなものが揃っている。


「は?」


俺がポカンとしていると。


「早く食え!」


「ひぃー!!」


え? いやどういうことほんとに? これが拷問なの? じゃぁさっきの悲鳴は何?。


いろいろな疑問が頭をよぎっていく。


だけど普通にお腹空いてたので俺は気にせずばくばく食った。


そして一通り料理を食べてお腹いっぱいになった。


そして、そんなに気にすることでもないが歯と歯の間に食べかすが挟まっていて不快だ。


「あ、あの」


返答が特にないので、鬼の事は一旦気にせず、横に爪楊枝が置いてあったのでそれで食べかすを取ろうとしたら。


「おい!」


「何してる!!」


「ひぃー! すいません!!」


「ここが何地獄かお前知らないのか! ここは歯と歯の間に挟まった食べかすを取れない地獄だ!!」


「いやーー!! ん?」


どういうこと? 流れで叫んじゃったけど、それが地獄の内容? いや確かに不快だけどさ!。


いやしょーもな!!!。なんだその地獄!。


「え、あ、あの俺はこれからどうしたら」


「宿に案内するからついてこい」


「あ、はい」


そのまま僕は鬼について行った。


そして案内された部屋に入ると。


「嫌だー嫌だー!! こんな地獄耐えられるわけない!! 助けてくれ〜!!」


さっきの女がいた。


「なにしてんの?」


「ひぃー!! ってお前かよ! お前こんな地獄を受けて平然としてられるな!!」


「いや逆になんでそんな叫んでんだよ!」


「歯と歯に挟まった食べかすが取れないなんて世界の終わりだ!!!」


「しかも絶対この流れお前の同居するやつじゃん!!」


「よろしく」


「いや、お前みたいな変態男と、誰が同居するか!!」


「でも強制されてるし、そんなこと言うならお前が直接言ってこいよ!」


「ぐっ! それは無理だ…」


「へっ! 安心しな! まずお前のこと女として見てないから!!!」


「なんだとー!!」


「顔はいいけど、男っぽいし、ちびだし、胸小さいし、お前みたいなガキみたいなやつ好みじゃねーんだよ!!」


「僕もお前みたいな極極平凡でつまらない男興味ないわー!!!」


「なら、利害一致だね! つまり同居はしょうがない! わかった?」


「急に大人の対応するんじゃねーよ! 僕が子供っぽく見えるじゃないか!!」


「まぁとりあえず地獄がこんなしょうもないのでよかったわ…、さすがに拷問とかだと耐えられないからな」


そうしてなんとか危機は過ぎ去ったのだった

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