うほ!
その後神様に文句を言い続けてたら、地獄に強制転送された。
地獄は本当に地獄だった。全体的ににとても赤くて、マグマのようなものが垂れている。
だが、地獄は地下にあるのかと思っていたが意外にも地上だ。空があるが空は赤い。
中心部にはとてもでかい建物があって王様でもいそうだ。
毎日拷問? 耐えられるわけない…。俺、終わったな。
そんなことを考えながら一人立ち尽くしていると。
「あらあら、こんにちは」
「ひぃ! だ、誰ですか!?」
なんか角生えているんだけど!! 絶対やばい奴だ!。
「私はラルウァです」
「変わった名前ですね!!」
「いや、これは名前じゃないですよ? ラルウァは階級を指すものです」
「そ、そうなんですね、俺はいきなり神様にここに飛ばされて困ってるんですよ」
「あら、そういうことでしたか、それなら拷問場所へ案内します」
「へ?」
このお姉さん、さらっとやばいこと言ったぞ!。
「地獄へ来てしまうような悪人には拷問が必要ですからね」
「いや、俺は悪人では!」
俺が否定しようとした瞬間。俺は倒れた。
「いて〜」
「なんだここ…」
周りを見渡すと、そこは牢屋だった。牢屋には俺と女の二人。
「あ、あの…」
「ひぃ! ってなんだ人間か…」
「もしかしてあなたも、神様に飛ばされた感じですか?」
「そうなんだよ! どうにかしてくれよ!! 僕は何もしてないんだ!!」
「そんなこと言われても…、俺だって何もしてないのに牢屋にぶち込まれてんだから」
「お前もか! まじてあのクソ神様、絶対に許さん!」
「しかも俺たち今から拷問を受けるらしいぞ!」
「はぁー!! まじか!! 終わったな…、僕の人生…、いやもう終わってるんだけど…」
そんなことを大声で話していると。
「うるせーぞ、おめーら!」
「ひぃー!! お、おに〜!!」
そう言って、こいつは俺に抱きついてきた。
うほ! これは小さいが胸の感触!!。
「ったく!」
そう言って鬼は意外とすんなり帰っていった。
「ふー…、助かったな」
「ひぃー! 変態!!」
「は?」
そう言って俺を蹴り飛ばしてこの野郎は俺から離れていった。
はっきり言って意味がわからない。自分から抱きついといてなんで俺が蹴り飛ばされるの?。
まぁだけど正直何も思わない。我ながら俺は心が広いんだ。
「お前から抱きついてこなかった?…」
「過程は関係ないの! 僕の胸がお前の体に当たっていた! ただそれだけ!!」
なんともむちゃくちゃな話だ。
「おい!」
鬼がまた登場した。
「ひぃー!!」
そう言ってまたこいつは俺に抱きついてきた。
歴史が繰り返されている気がするなぁ。
「拷問の時間だぞ!!」
「へ?」
「嫌だ〜〜〜!!!!」
鼓膜が破れそうになった。
だが、そのまま鬼に無理矢理そいつは連れていかれそうになっていた。
「ていうか名前なんていうの?」
「いや、今じゃねーだろ〜〜!!」
そんなこと言いながらそいつは消えていった。
何か、騒いでる人を見ると逆に落ち着くよね。
もちろんめちゃくちゃ怖いし逃げ出したい。だけどなんか落ち着いたわ。
人間てすごいね。それにしてもこれからどうしようかなぁ〜。
俺はそんなことを一人牢屋の中で生座しながら考えるのであった。