9話
「ちょいと、そこまでにしといてもいいんじゃないか?」立っていたのは始祖神と同等の力を持つ魔族であった。「なんだゼロツー、邪魔をするな。こっちは眠りを邪魔されたんだ。」「コイツ眠ってる時に起こされるといつもこうだから気にしないでいいよ。用があるなら先に進みな」アカイは礼を言い、そこを通り過ぎた。大創神仏は不機嫌だがどうでも良くなったのか再び眠りについた。
さて、私はそろそろ解説をしましょうかね…では太陽の続きでも話しましょうか。仕組みを説明しましょう。物理的次元階層は物理的な広がりや重力を発生させ、数学的次元階層はエネルギーの根源を粒子レベルから発生させ、時間次元階層は太陽の周期的活動を発生させる役割があります。そしてこれらが複雑に絡み合うことで太陽のエネルギーが発生するのです。不可能世界は複雑な絡みによって否定的なエネルギーとして内包され、可能世界は「物理法則が異なる世界」の影響で物理的に可能なエネルギーとして内包されます。
そして太陽と同じ恒星を無限に内包しているのが銀河系です。そしてその銀河系が更に無限に内包しているのが1つの宇宙ですね。……終焉の神…まだ居たのかぁ。やはり私と同等な上、お互い干渉ができないから消せなかったか…あ、いやこちらの話ですので…お気になさらず。さて、短いかもしれませんが一先ずここまでにしておきますね。私は急用があるので、ではまた……
(魔界の夜…)
ダーマとラドンはアジトの部屋におり、何やら話しているらしい「そういえば、私に教えてくれる約束でしたよね?早く教えてください。」「あぁ…そうだな。本名か…ラドン…」言いかけた時、魔族が部屋に突入してきた為、ダーマは本名を聞けなかった。「……ねぇブラック…?君のせいで聞きたいことが聞けなかったんだけど…どうしてくれるのかな?」魔族の中でもトップに値するブラックに圧をかけながら問い詰める。
「すまんて…つい気が高ぶりすぎんたんだよ。今度お前が好きな物やるから。」ブラックは落ち着きつつも少し焦りを感じながらも機嫌を直すべく、提案を出すと「ならまぁいいか」ダーマは何とか機嫌を直したが、残念な気持ちでいっぱいであった。「じゃあ俺、部外者だから出るわ。今度また会おう。さてnullの野郎の所でも行くとするか。」ブラックは即座に部屋から抜け出し、nullの元へと向かいに行った。
「あ、そういえば本名だったな?ラドン・バットって言う。」「ラドンは一緒なんですねぇ……あ、ちなみに私はアーク・ゼロツーと言います。」そんな一方で……「null〜!!今日こそお前に勝ってやる!!」「やってみろやぁ!!」nullとブラックは宇宙外で激しい戦闘をしていた。ブラックの破壊能力(闇のエネルギー弾や闇のエネルギービーム等)やnullの消滅により多くの宇宙が破壊されていき…気づけば100を超える宇宙を破壊していた。
そんな頃龍神は「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!なんでこんな破壊されてんだよ!!」破壊された分の宇宙を創造し直して大幅な疲労に襲われていた。「もういいや帰ろ」nullとブラックは決着がつかないためまた今度戦闘をすることにし、お互い帰っていった。