14話
彼がこの世界に来る前。「さぁて、ちっとあの世界にでも行ってみるか。」彼は世界の中心の内部に入り込み、グーゴル神話の世界へと暇つぶしに行こうとしたが…「ん?そこにいるのは誰だ?」彼が見つけたのは外部からの侵入者だった。侵入者は透明になり気配も完全に消したつもりだったが、彼に見破られ少し驚きつつも余裕の態度で話し始める。「私の存在に気づくとは…大したものですねぇ。ただ、私を知られた以上貴方は終わりです…。」侵入者はいくつもの世界を破壊し、世界を書き換えてきたと自慢をしながら彼に対しての攻撃を仕掛ける。
その攻撃は彼に命中、世界の中心自体が揺れる程の威力。「あぁ、そういえば20個ぐらいの世界が無くなってて、10個ぐらいの世界がなんか変わってたな。お前だったのか。」彼は無傷、ダメージすらも入っていない。「お前の能力は今のところ破壊と改変ってところか…まぁいい能力持ってんじゃないか?」「今のを無傷…なんという奴だ…?」侵入者が驚愕している隙に、彼は行動に移した。「常時発動の無効持ちか…うん、持ったところで無意味だ。」彼は侵入者の能力に干渉し、その内容を書き換える。破壊と改変→眠り。「はぁ?!何この能力は……(いや…この能力もしかして使えるかも?)」最後の希望で侵入者は眠りを発動させ、彼を眠らせることを試みる。が…
「すまねぇな、俺は何に対しても縛られたくないんだよ。」眠りは意味をなさなかった。侵入者を世界の中心から追い出し、世界への通り道へと彼は入り込んだ。「どこへ行くんだ?」横からすっとバグのように目にノイズがかかっているある男が着いてきていた。「お前か…error。ちょうど暇つぶしに行くところだよ。で、お前も着いてきてるんだろ?glitch」擬態したつもりの背後にいるglitchに声をかけ、暇つぶしに世界へと向かう3人。
(そして現在、glitchとerrorは…)
「そういや兄貴、この世界にいるんだろ?ラークが」glitchが問いかける「アイツの言ったことが正しければいるはずだ。」errorは相変わらず冷静な様子でその問いに答える。数分間に渡って入り込み、その世界の地球へと降り立った。「うん…普通の地球に見えるが、俺たちの世界とはだいぶ違うな。ビルみたいな建造物が無い。」特に驚いたような様子は無く、いつも通りでいる3人だった。glitchは地球にいてもつまらないと単独で宇宙空間へと飛び立ち何か面白そうな事がないか探し始めた。
「なぁerror、せっかくだし雑談でもしようぜ」このままでも暇であるため、雑談をしようとerrorに提案した。(一方glitchは)「うーん…なんかずっと殴ったような音がひびき続けてんだよなぁ…多分この近くの宇宙ら辺から…あ。」glitchは宇宙から出た時、拳を振り続けるある者を見つけ出した。それこそがラークだった。いたずら心が湧きラークに対して実体化させたバグを放つとラークはわかっていたかのようにバグを破壊する。「あぁ、なんか後ろにいると思ったらglitchだったのか。」