1話
この世界には3つの領域が存在します。1つ目は誰もが存じている人間界…2つ目は悪魔や死神といった存在が住む魔界…3つ目は天使や神という存在か住む天界
この3つの領域があることでこの世界のバランスが成り立っています。そして、1つ異なる点があります。それは神の代わりに、神獣…という力を持った存在がいることです。
「起きましたか?リファエル」
天使である少女が、起き辺りをキョロキョロと見渡たしている。ここは天界…天使と神獣達か住む領域。
「おはようございます…」
一見平和に見える景色だが、隣の領域である魔界にいる悪魔や魔物達による天使の誘拐が度々起きている。「今日も…誘拐されるのですかね?」「どうでしょうか…」魔界、天界、人間界のそれぞれの境界線には基数構造が存在しています。その構造は全ての加算順序数より大きい非可算集合であり、自然数全体の濃度よりも大きく非可算であるため、ℵ1と思われます。それに加えて、その構造内にはあらゆる論理的な可能世界と論理空間が含まれています。
しかし、以前に悪魔と魔物によって基数構造が破壊されたことによって現在、天使が誘拐される事件が多発しています。
「基数構造を破壊してまで、どうして天使を誘拐するのでしょうか?」
「今現在、魔界は非常に良くない状況らしく天界の天使を拐って何とかしようとしていると聞いています。」
近々、人間界と天界が協力をして魔界との争いが起きると予想されており、神獣達も頭を悩まされています。ただその神獣達でも特に力を持つ五大神獣達は冷静でした。
天の自然区域 境界線の基数構造の次に大きい濃度の基数構造を含めた自然の区域であり、主に神獣やその他の生命が存在している。自然区域は神獣達の力とその物理的、量子力学的な造りによって成り立っているため、この中の1つでも欠けてしまえば自然は枯れ果て荒れ果てた光景へと変貌してしまいます。
昔は魔界の特に荒れ果てた一部であり、神獣達の力によって美しい自然区域となり物理的、量子力学的な造りが崩壊したとしても神獣の力で修復ができますが、神獣の力が欠けてしまえば修復することは不可能になるため特に神獣の力は欠かせないのです。
「うーん…あの2人を呼んだ方がいいかな?」
「恐らく、その方が良い。争いが起きれば天界、魔界、人間界が滅ぶ…」
五大神獣達が意見を交わし、ある2人を呼び争いの被害を少しでも減らそうと言う考えが出ました。
「じゃあ、ちょっくら呼んでくるよ。」
五大神獣 龍神
五大神獣の中でも最も力を持つ神獣であり、この世界の宇宙、マルチバース、オムニバースを形成した神獣です。
(別世界)
「やぁ、2人とも実は少し力を貸して欲しくてね」
龍神はある2人の元へ現れ早速手助けを求める。
「力?何かあったのか?戦争か?」
ある1人は薄々何かに感ずいている様子であったが、それを聞きもう1人は
「おぉ…それはいいなぁ…暴れてもいいって事だろ?」
「被害は最小限に抑えたいんだ。できれば、控えめにお願いをしたいんだが」
龍神は咄嗟に控えるようにお願いを求め、その返事は
「はぁ…せっかく暴れられると思ったのにな…まぁいいか、暇よりかはマシだろ。
アタシは行こう。お前はどうするんだ?」
「もちろん俺も行くつもりだよ。龍神の頼みだからな。」
龍神は2人にとても感謝をした。
「ありがとう。とても助かるよ…今からでもこっちの世界に来れる?」
「おぉ」「準備は特に無いしな。」3人は争いを止める為に自然区域へと向かった。
1人目 ラーク
戦闘狂な様子や破壊に長けていることから、人間界、天界、魔界からは武神…別名破壊神と呼ばれ、恐れられている。
2人目 アカイ
そのオオカミの獣人の姿、宇宙の神のような姿から種族のままこっちの世界でも宇宙狼と呼ばれている。