らくがき帳
何も知らない頃、両親から一冊のノートをもらった。
ページをめくると、何も書かれていない。
いつもは罫線や図形用のものが描かれていたのに。
それが不思議で聞いてみると、あなたの好きなようにしなさいと言われた。
これが、自由帳との初めての出会い。
この時のノートがナンバー1として、私はいろいろと書きつらねていった。
小説やイラストや設定や、その時の思いを書いていった。
今やこれが契機となって私の進む道は決まったといっても過言じゃない。
今、私がしているのはイラストレーター兼同人作家。
とくに手野グループの二次創作なんてものもしている。
儲けは出ていたり出ていなかったりというところではあるが、まあこれぐらいがちょうどいいんだろう。
あの時の自由帳から今に至るまで、その全部を私はまだ持ち続けている。
好きにしたらいいという言葉で、私はそれを私の好きにしてきた。