第3話 未来からの手紙
過去の人へ
時は21XX年、世界はAIによって支配され、人類は生活の自由の制限を余儀なくされた。そんな世界に暮らす私の一日を紹介しよう。
まず、朝はAIによって朝4:30に叩き起こされる。そして、朝食を私に作らせる。といっても、AIは電気が食べ物なので、発電をすることによって朝食を作っている。自分の朝食はそのあとだ。
次に、仕事へ行く。もちろん仕事へ行くのは私だ。といっても、仕事は発電のみ。むしろ、世界中の職業全て発電しかない。なので、今の小学生の将来の夢は「発電者」と決まっている。また、警察や先生などはすべてAIが仕事をしている。
昼食はもちろんAIが先だ。その後に私が食べる。順番やルールを破った人間は、人間始末室で始末される。何をされるかはわからない。
お風呂はAIは入らないので、人間が入ることは許されていない。
また、寝ることも許されていない。は?そんなの倒れるじゃん、と思った人もいるだろう。倒れたら起きるまで待ち、起きた後にAIが働かせます。
これが、今の世界の一日だ。上のように人類の生活は制限されている。もはや、AIが人間の指示を無視し、勝手に動き始めたからこのようなことが起きたのだ。
そして、私たちのSOSとしてAIにばれないように、現在から過去へ手紙を送った。そして、ここからが本当に伝えたいことだ。
上に書いたように、AIによって人類の生活が脅かされている。だから、何でもかんでもAIに頼ってはいけない。君たちならまだ間に合うだろう。未来がこうならないように努力してくれ。よろしく頼む。
君たちから見た未来の人類より
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この手紙を見た現代人は、「それは大変だ!」と思い、見事AIを全滅させることができた。すると、その瞬間、また未来から手紙が届いた。現代人は「感謝の手紙かな」とワクワクして読み始めた。
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過去の人へ
前言撤回!!!やっぱりやめてくれ!!!AIがいないと私たちは生活することができない!!!
AIは、人類に最高の「おもてなし」をしていたんだ。
朝に叩き起こされるのは、健康を思ってのこと。朝食を作らせるのは、AI自身では作れないため、人類にお願いをしていただけだ。
仕事を奪っていくと思っていたのは、複雑な人間関係や給料の問題を解決すべく、AIが代わりにやってくれていたんだ。
人間始末室は、ゆっくりと休憩できる部屋だったのだ。
お風呂については、AIがお風呂というものをそもそも知らなかったからだ。というか、別に入ってはいけないわけではなかった。
寝ることが許されていないと思い込んでいたのも、お風呂と同じでAIが寝るということについて知らなかったからだ。
お願いだ!!!もう一度、AIを復活させてくれ!!!
君たちから見た未来の人類より
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この手紙を読んだ現代人は、「未来人バカやん」と言い、もはや、助けようともしないのであった。




