第2話 答え眼鏡
僕の名前は高橋悠人。小学6年生だ。
突然だが、僕は学校のテストでよく0点を取る。漫画みたいな話だが、本当の話だ。なので、僕は一回でもいいから100点を取りたい。これが僕の今の願いであり、悩みであった。
そう思いながらやってきた夏休み。もちろん僕は、夏休みの3日ほど学校に行って勉強をしなければならない。補充学習というやつだ。
その時、頭から眼鏡のようなものが降ってきた。仕組みは謎だったが、僕はこれが何かを知ることが最優先だった。まず、眼鏡をかけてみたが、何も起きなかった。すると、下の階からお母さんが
「夏休みの宿題、早く終わらせなさい」
と言っていた。まったく、仕方ないなあ。と思いながら眼鏡をはずすのを忘れたままワークを見ると、なんと答えが浮き出て見えたのだ。しかも、その答え通り書いたら、ちゃんと全問正解してた。
「いいもの、見つけちゃった。」
あれからしばらくたって、迎えた高校3年生。もはや勉強などしなくとも満点を取れるようになり、家族や友人もびっくりしていたが、徐々に慣れたらしい。成績は毎年よく、運動には困っていなかったので、全教科5の時もあった。すべてはあのメガネのおかげだ。感謝している。このまま、どういう将来を歩むのだろうかと考えたこともあった。「社長」ぐらいしか思い浮かばなかった。
そんなこんなで受験当日。僕はもちろん東京大学に入る。そして、世界で活躍するんだ。と考えていた最中、僕はこれまでにないほど焦っていた。
眼鏡をなくしてしまった。
その時、昨日の母の言葉が頭をよぎった。
「この袋捨てとくわね。」
そういえば、あの時ゲームに夢中で全然聞いていなかった。
最悪なこと思い出した。それも昨日の母の言葉だった。
「何?このケースみたいなの。おもちゃね。捨てとくわよ。」
終わった。それはメガネのケースだ。母にはまだ一度も見せてなかった。小学6年生から眼鏡にずっと頼ってきていたため、体や精神は高校3年生と言えど、知能は小学6年生並みだ。
一人、途方に暮れていた。




