夏のホラー2020、初回掲載8/8④
●作品392
ゾンビの大群
作者:シュルレアリスム
短編
1,069文字
内容
ゾンビたちの日常
感想
サイコホラータグあり。象徴文学のようにも読めるし、そのままホラーでも読めるし、暗喩や風刺小説としても読める。面白かったです。怖くはない。
余談
作品264『日々是凶日 』、作品388『バラバラ殺人行き(確定) 』の作者です
●作品393
帰れない……
作者:ぷらなちか
短編
3,346文字
内容
帰宅するために降りたホームが見慣れないところで不審に思う。
感想
運が悪いとしか言いようがない。気の毒でなりません。
●作品394
誰もいないはずなのに声が聞こえる待合室
作者:和の心
短編
1,707文字
内容
古い駅の待合室で2人の女の子が話をしている。1人は怖がりで揶揄われているようだ。
感想
小気味良い間のほのぼのホラー。結びの一文が小粋です。かなり好きかな。
余談
作品346『アイコンの意味』 (企画規定違反)の作者です
●作品395
終電後にやってくる行先不明の列車
作者:和の心
短編
1,133文字
内容
終電後にやってきた電車から、車掌さんが乗りますかと聞いてきた
感想
想像してしまう人は、グロ注意。詳細な記載はありません。疲れた人の病んだ世界。
余談
作品346(企画規定違反)、作品394『誰もいないはずなのに声が聞こえる待合室 』の作者です。
今回はここまで
今回は叙述トリック的な作品や、じわじわ怪しくなって最後であぁ、となるような、ギミックを楽しむ作品がありました。
ホラーでは、語り手が何者なのかが最大のネタバレという作品も多いですよね。その人が何者なのか、少しずつ明かしてゆく文章構成は、場合によっては冒頭ブラバ案件ですが。
少し前の回で、内容はそれなりに面白く文章も読みやすいのに、ある人物が何者なのか、なかなかわからなくてイライラした作品がありました。わざと引き伸ばしているのが見え見えなのに、わからないことはその作品として不要だったからです。仕掛けを多く使いたいタイプの作者さんは、そういう書き方をしたくなるのかも。
お読みくださりありがとうございます
続きます