夏のホラー2020、初回掲載8/11③
●作品345
せみ
作者:鯣 肴
短編
2,761文字
内容
駅でもホラーでもない
感想
駅でもない。鉄道も関係ない。エッセイ?純文?コメディ?その他?とにかくホラーではなかった。
●作品346
アイコンの意味
作者:和の心
短編
1,783文字
内容
投稿規定違反
感想
投稿規定違反作品です
余談
投稿規定に、
>テーマに沿った作品であること
>投稿期間内に新規投稿された未発表作品であること
とあり。
あらすじに明記してあるご本人の既存作品を読んでみました。同じでした。未発表作品ではありませんね。
●作品347
駅
作者:ねずもはち
短編
636文字
内容
寝ぼけて駅の階段を降りていると音が聞こえた
感想
これはホラーというより実験小説でしょうか?統一性のなさが苦手な人は注意。
余談
地雷の詰め合わせとも言える掌編小説。刺さる人には刺さるとも言える。日本語不自由ではありません。むしろ読みやすい文章。
ただし、ですます調が途中からだである調にかわり、読点もなくなります。口語体でわざと混在させているタイプとは違って、パッキリと変わります。意図的なのか、たまたまなのかは不明。また、セリフの頭には、台本のように発話者名があります。あらすじの一部に、本文とは無関係な文章が書かれております。嘘予告系あらすじが嫌な人も注意。
●作品348
階段
作者:ヒデオ
短編
863文字
内容
謝罪に出向いた会社員が、相手先最寄り駅の階段を上る
感想
テンプレホラーなんですが、ああ、嫌だな、という読後感をもたらします。自然な流れで怪奇現象に巻き込まれてしまう感じです。
余談
作品182『タクシー』、作品283『法事』 、作品302『伝言板 』、作品342『ダルマ弁当』の作者です
●作品349
青春365切符
作者:伊那野氷菓
短編
535文字
内容
お得な切符があると知った主人公
感想
あぁ。
●作品350
終電を待ちわびて
作者:愛理 修
短編
4,033文字
内容
駅で不審人物と出会う
感想
血みどろ注意。疑惑と悪夢とお約束。
余談
映画版トワイライトゾーンリスペクトというような文言があらすじにあるんですけど、要するに怪談「のっぺらぼう」テンプレですね。仰るようなパクリではなかった。
最初、こんな挿話あったっけ?と思い出せなくて映画を観てしまいました。この映画、何回も観てるはずなのに、観てしばらくするとキャンディ・バーガーのシーン以外まるっと忘れちゃう。
毎回そう。あのシーンの視覚的な不快さと言ったら。これジョー・ダンテだったんですね。どうりで。ネバネバベトベト好きよねー。スピルバーグかと思ってたけど、それは缶蹴りのほうだった。そしてテレビ版とはかなり違う展開。
映画全体のプロローグで流れる Midnight Special は色んな人がカバーしてるんですね。ヒットの前に1925年の民謡レコードで録音されたという証拠や、そのほかいくつかの元祖と始祖が報告される人気曲。
ほんとうのオリジナルは Howard Odum, 1905 ですって。この方は社会民族学者のようです。
イェーツがサリーガーデンの民謡を採取してアレンジ創作したのと似たような経緯でしょうか。ちょっと調べただけで、関連資料が山ほど出てきました。多すぎて深掘りしてません。ちょっと気になります。調べるリスト行き。このオリジナル音源は聴いたことないです。
Lead Belly 1935、Creedence Clearwater Revival 1969 などが有名です。特にLead Belly は、ネット上でオリジナルはこの人!と言われたり、民謡だけど録音はこの人が最初、と言われております。これは u s o ですね。
Paul McCartney バージョンでは、曲の冒頭でテキサスの刑務所でなどと語ってます。歌詞にはヒューストンに来たら云々とあります。ヒューストンはテキサス州。
歌の題名にある midnight special は、列車の名前。歴史学者によると、ルイジアナ州立刑務所のそばを通る蒸気機関車だったそうです。テキサスはヒューストンから類推したのかな。正解がどっちなのかは調べてません。
その夜汽車の明かりは独房に差し込み、明かりの中に立つことが出来たら自由を得られるという迷信があったとか。夜間特急でしょうか。
映画では、プロローグでその歌が突然止まり、絶望へと誘われるというのは心憎い演出ですね。
後年、同名の旅客鉄道路線もあったとのこと。『夜の大捜査線』に登場するとありますが、これまた覚えてない。流石に本稿と無関係過ぎるので、明日観ようと思います。
今回はここまで
お読みくださりありがとうございます
続きます