夏のホラー2020、初回掲載8/16③
●作品273
最寄り駅の『階段』話 ~階段を上ると、そこは無人駅だった~
作者:仮名
短編
13,347文字
内容
酔って帰って来た最寄駅の階段を登り、異界を体験する
感想
解説パートありの異界脱出ホラー。主人公が異常な体験をすることにより成長する物語です。登場人物は大人ですが、物語の構造はジュブナイル小説のようでした。
●作品274
これだから田舎は
作者:英雄の原材料
短編
2,477文字
内容
田舎の駅から電車に乗り、しばらくしたら停電で止まってしまった。
感想
巻き込まれ型のホラー。主人公が苛立ちやすい人物で、あまりお気の毒とは思えない作品でした。
●作品275
しりたがり
作者:橋本 静音
短編
912文字
内容
子供が次々と質問をする
感想
あらすじに、幽霊はでないと書いてあるので、サイコホラーでしょうか。ホラーに子供が登場すると、まずは疑ってしまいますね。
●作品276
トンネル
作者:詩月 七夜
短編
2,636文字
内容
夕方にローカル線に乗った。駅と駅の間にはトンネルがある。
感想
前書きにある通り、厳密には駅のホラーではありません。怪異は車内で起こります。ホラーでは、善意の人が止める理由を言わなかったり引き止めるのを諦めたりしますよね。現実でも、何事につけあまりはっきりとした理由を告げる人は少ない。特に日本人は。
●作品277
GOTOキャン△
作者:羽生河四ノ
短編
1,332文字
内容
電車に乗ったら半透明の乗客がいる
感想
幽霊コメディ。駅は乗車するだけで、怪異は車内で起こります。ちゃんとお金を払っているようです。
余談
作品74『stationwagon 』、作品115『きりさめ』、作品221『高速言語』、作品224『トイレット』の作者です
題名の意味がわからなくて、感想欄見たり調べたりしました。あ、そんなアニメあったなあ。完全に忘れていた。原作は漫画でドラマにもなったとか。アニメは炎上画像の記事も出てきました。
なろうやラノベは同時代作品のパロディ風味な部分も多々ありますから、知らないと意味がわからない(意味怖ではない、単純に単語の意味が分からない)ことがあります。
今回はここまで
最近のなろう はパロディ調の作品が少なくなりましたね。界隈用語のような単語が、敬遠されたり感想欄で質問されたりする場面も見かけます。現代の大衆作品としては、そういうのもあったほうが楽しいように思うのですが。
なろうに何を投稿したいのか、なろうで何を読みたいのか、多様化してきているのでしょうか?
ハイファンや異世界恋愛のようなジャンルでも、ここ数年の人気作品には、パロディ風味がほとんど見られなくなったように感じます。
お読みくださりありがとうございます
続きます