夏のホラー2020、初回掲載8/18③ / 歴・ホラに関する数値
●作品245
ー代償ー
作者:巳猿
短編
6,577文字
内容
駅で飛び込みに遭遇した運転士が呪われる
感想
オカルト板の創作怪談「コトリバコ」を取り入れたホラー。
復帰できる運転士さんや事後処理にあたる駅員さんは、ほんとうに気の毒なことです。事故でも自殺でも、亡くなった方、目撃してしまった方、そして事後処理をする方、それぞれが被害者といってよい立場ですよね。
余談
現在「読もう」で検索可能なこの作者の投稿は、この1作品だけです。
●作品246
♥ 赤い靴「 夏のホラー2020 」
作者:雪*苺
短編
2,857文字
内容
曰く付きの古い歌が流れる駅にまつわる怪談
感想
有名な童謡のパロディでしょうか?一時期、あの歌は怪談のネタにされていましたよね。主人公がホラー登場人物あるあるなクズなので注意。
余談
漢字のチョイスとパラルビの感覚が独特です。一般的ではない表記やルビを振る文字の選択が不規則な文章が苦手な人は注意。
余談
作品160『♥ ベンチの下に居る「 夏のホラー2020 」』、作品175『♥ ●ャッキー人形「 夏のホラー2020 」』、作品220『♥ 足跡「 夏のホラー2020 」』、作品240『♥ 真夜中の花嫁「 夏のホラー2020 」 』作品243『♥ リング「 夏のホラー2020 」 』の作者です
●作品247
何もない人の駅
作者:神谷カラス
短編
1,876文字
内容
久しぶりに駅まで来た
感想
秀作ショートホラー。主人公が可哀想になってしまいます。寓話のような、ヒューマンドラマのような、純文学のような、世にも奇妙な物語的な雰囲気もあり。
●作品248
小噺
作者:名守
連載中(全1部分)
428文字
内容
オムニバス予定?のまえがきのみでエタ
感想
投稿されていた部分は、駅と全く関係がありませんでした。ホラーかどうかも微妙。
●作品249
♥ 鈴の音が聴こえる「 夏のホラー2020 」
作者:雪*苺
短編
2,350文字
内容
汽車に乗って終着駅まで
感想
紛れ込み系ホラーでした。巻き込まれ型の一種ですが、スリルや残虐な場面はありません。読後が哀しい雰囲気です。一人称の口語体、地の文は短く、会話で進みます。会話体小説が苦手な方は注意。
余談
作品160『♥ ベンチの下に居る「 夏のホラー2020 」』、作品175『♥ ●ャッキー人形「 夏のホラー2020 」』、作品220『♥ 足跡「 夏のホラー2020 」』、作品240『♥ 真夜中の花嫁「 夏のホラー2020 」 』作品243『♥ リング「 夏のホラー2020 」 』、作品246『♥ 赤い靴「 夏のホラー2020 」』の作者です
●作品250
大蛇
作者:アンマンマン
短編
1,211文字
内容
駅で集団飛び込みが起きた
感想
怖いです。理不尽な怪異の目撃談。主人公の背景も語られるのですが、余分に感じることなく作品の盛り上げに一役買っていました。
余談
作品128『社畜の行進』、作品238『アイドル』の作者です
今回はここまで
今回分には、1話エタがありました。
公式で未完も検出されると、当然ながらこういう作品も一覧に載りますね。しかし、完結のみにすると、先日の実証実験の通り、全ての連載中作品が弾かれてしまうんですよね。
書き参加者の立場から言えば、エタが載る方がまだマシ。
2022/9/22から始まる公式歴史企画は、未完の連載も投稿可能な規定です。長編連載が多い歴史ジャンルですので、エタ率高そうだなと思い、ざっくり現状調べてみました。
2022/9/5 20:20前後のデータ
読もうで検索可能な投稿小説 904,496作品
うち歴史ジャンル 8,319作品( 約0.9%)
歴史ジャンル内訳()内は歴史ジャンルに占める比率
連載 5,272作品( 約63.3%)
連載5万字以上 2,063作品( 約24.8%)
連載未完1年以上最新話投稿なし 2,305作品( 約27.7%)
連載完結 2,112作品( 約25.4%)
短編 3,047作品( 約36.6%)
歴史作品総数の28%近くがエタ。
因みに本日のだいたい同時刻のホラー
総数 28,362作品(全なろう作品数の約3.1%)
内訳( ホラーに占める%)
連載 7,782作品( 27.4約%)
連載5万字以上 1,251作品( 約4.4%)
連載未完1年以上最新話投稿なし 3,010作品( 約10.6%)
連載完結 4,037作品( 約14.2%)
短編 20,580作品( 約72.6%)
ホラー弱小じゃないじゃん!
総投稿作品数の3%もあるよ!
めっちゃ多くね?歴史の3倍くらいあった!
と思わせる調査結果でした。
人はこれを統計マジックと呼ぶ。
現実はこちら。
ネットホラー(洒落怖、ほん怖、意味怖、ホラテラ等)を集めたサイトも古いものが閉鎖され、一旦下火になっていました。
最近また、ちょろちょろ古いネットホラーを集めたサイトを見かけます。若い人じゃなくて、ちょっと暇になったインターネット老人会の皆さんが、懐古厨を発病している気配ではありますが。筆者は懐古勢なので大歓迎。
こうした創作怪談は、ネットホラーが下火になる頃、都市伝説レベルに成長していました。筆者は、「本当にある習俗、伝承怪談、民話」などとして解説される場面や記事に、何回か遭遇しています。
掲示板小説出身のラノベ作家さんが活躍する反面、オカ板のネットホラーは、現在著作権フリー素材扱いでちらほら現行のネット小説にも登場しますね。
ネットホラーって、途中から書き手が飽きてグダったりエタったり、逆に色んな人が続きを書いて序盤より面白くなったりしましたよね。
そういう匿名性が、ホラーというジャンルにとてもよく合っていたのだと思います。私はROM( Read Only Member= 読み専)でしたけど、かなり頻繁に覗いてました。最初は多分、「ホラー」とか「怖い話」をキーワードとしてサーチエンジン経由で辿り着いたんだと思います。
その辺もまた、ネットがホラーの拡散にとってはとてもよい環境なんだなと感じて興味深いです。