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夏のホラー2020、初回掲載8/27分②

●作品6

暮野駅

作者:無氏名

短編

1,169文字


内容

絵が趣味の高校2年女子は、模写のために撮影したプラットホームに人が写っていると気がついた。


感想

1日ずつ進行。ホラーの登場人物は不用心に不審なリンクを開きすぎ。


余談

軽く調べた範囲では、暮野駅はヒットせず。作中では一度もルビなし。同じ字の作中地名に「くれの」とあるため、「くれのえき」と予想する。


「まさに」と言う単語に「当に」を使用。

「まさに」は、『精選版 日本国語大辞典』の記載に於いて、表記ごとの使い分けは提示されておりません。天下のニッコクが見出し語を分けてないんだから、お好みでいいんじゃない?


見出し語は、


>まさ‐に【正に・当に・応に・方に・将に】


尚、漢文では、同じ「まさに」と読む文字でも、使用文字によって意味が異なります。「当」は再読文字で「マサニ〜ベシ」と読み下し、「当然〜すべきだ」の意味となります。



●作品7

いざない駅

作者:文月獅狼

短編

4,293文字


内容

主人公が毎日利用する駅から乗車するのは、いつも主人公ただひとり。七駅先からは地下鉄になり、その先は都会。


感想

1日ずつ進行する形式。途中から地下鉄になる路線がモチーフのお話でした。考えてみると、上り下りどちらから見ても、反対側は異界ですね。



●作品8

轢いて

作者:ポップなトウモロコシ

短編

10,038文字


内容

主人公は高校生の時に、近くにいる他人の痛みを共有してしまうようになった。


感想

呪いが加速して主人公が誘導されてゆく過程が手堅く描かれていました。真実が明かされる流れもすんなりと読み進められて、面白かったです。



●作品9

心霊少女の怪奇譚【葬列車編】

作者:2Bペンシル

連載(全5部分)

完結済

7,054文字


内容

人間の体に纏わりつく黒いもやのようなものが見える女子高生。駅でもやの濃い人を見かけて声をかける。


感想

展開している状況や絵面は怖いんですけど、全体的に穏やかでユーモラスな印象を受けます。



●作品10

アナタノ胃ブクロ満タシマス

作者:さけみ りん

短編

1,813文字


内容

職を失った人物が、駅の伝言板の誘いに乗って飲食店を訪れる。


感想

ホラーの登場人物、不用心すぎ。好奇心は程々に。裏通り側の改札に駅の伝言板が未だに残っている、という微かにリアリティがあるきっかけが不気味で良かったです。内容はむしろ、飲食店系テンプレを取り入れたホラーでした。


●作品11

ステーション

作者:索創☆実現機

短編

1,482文字


内容

百物語をしている人たち


感想

これ好き。面白かった!百物語の内容も短いながらにちゃんと怪談ぽい。ちゃんと仕込みがある上での種明かしがあり、一旦油断させてからの二段落としも好み。


余談

活動中のヘンテコ作者様、捕捉!

私はホラー大好きですが、変なものが大好きなのです。

ヘンテコ愛好家の方には、この作者の「なろうシステムを利用したクイズ」をお薦め。他の作品もそこはかとなく特殊です。こんな面白い作者様を見落としていたなんて!なんで誰も教えてくれなかったのッ!



●作品12

順番に並んでください

作者:円坂 成巳

連載(全3部分)

完結済

7,708文字


内容

順番を変わってもらう話。


感想

寿命に抗う人間の怪談は、小狡い主人公の立ち回りが見どころですよね。この作品では、小狡いというより後先考えていない感じ。特に頭を働かせてはいません。むしろメインの死神話より、寿命にこだわるあまりに周りが見えなくなる心理ホラーっぽい部分が程よく不快で良かったです。



●作品13

都心の迷宮

作者:天ノ風 カイト

連載(全12部分)

完結済

17,110文字


内容

駅の飛び込み自殺を阻止しようと奮闘する3人の人物、そして後日談。


感想

駅そのものが主人公とも言える作品。場所の怪談です。

神仏への信仰や祈りは、つまり「敬う」という気持ちを持つこと。穏やかな心情を保てるのなら、迷信だと馬鹿にする気持ちよりずっと平和だと思いました。行きすぎて依存や迷信になってしまうと問題ですが。



●作品14

幽世駅

作者:海蒼柊

短編

6,169文字


内容

理不尽系ホラー。主人公は、終電を待つホームで居眠りをした。


感想

怖かったです。悪夢と、動かない時間と。繰り返しと、動いたように見えて変化のない事態。ひええ。



●作品15

ステーション・サバイバル

作者:八洲博士

連載(全2部分)

完結済

15,069文字


内容

強制参加型サバイバルホラー。駅で寝ていた酔っ払いが悪霊退治ゲームに強制参加させられる。


感想

テンポよく進むダンジョン型サバイバル。初対面の男性3人がいがみ合うことなく協力し合って切り抜ける様子が、さっぱりしていてよかったです。

危機一髪のピンチや迫り来る恐怖はありませんでした。ホラーアクションという読後感です。

後日談は正式期間外、冬に投稿されていて、後日談というよりエピソード0的な内容でした。

主人公3人組のその後が気になる。





今回はここまで。

日によって読める分量や投稿時間は変わると思います。

今日は思ったよりたくさん読めました。

駅ホラー、楽しい。

皆様にも再発見や新たな作品との出会いがありますよう。

ゆるゆる読んでゆく所存。


お読みくださりありがとうございます

続きます

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[一言] 11、14あたりが気になります。 あとで読んでみます~。
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