夏のホラー2020、初回掲載8/27分①
総作品数を修正しました
小説家になろう公式企画、夏のホラー2020
テーマは駅
開催期間は、2020/7/9-8/27
指定タグは、検索キーワード 夏のホラー2020
少なくとも現在ホラージャンルに投稿されているもののうち、初回掲載が正式期間内の作品は、1,099
7/9に初回掲載された作品は126
8/27に初回掲載された作品は86
2年前ですから、タグを外したりジャンルを引っ越したり削除されたりした作品もあると思います。
あくまで、現時点で「小説を読もう」で検索できる作品数です。
最近、あーだこーだいろんな方面から夏のホラー2020の記憶を呼び起こす機会がありました。
で、読みこぼし発見してまた読んだりとか。
ひとかけらも覚えてないけど実は読んでるのもありそうです。
それでは早速、読んでみましょうか。
●作品1
三時三十三分発、あの世行き
作者:志賀飛介
短編
2,221文字
内容
上口駅という無人駅には、午前3時30分にあの世行きの列車が来るという噂があった。主人公は好奇心で深夜の駅に行ってみる。
感想
淡々とした語り口、音が効果的に語られる秀作ホラー
思春期、そして人の幸せはどこにあるのか
生と死、幸と不幸、昼と夜、日常と非日常
ホラーならではの表現が活かされた作品でした
余談
「上口駅」が実在かどうか、わからなくて調べたところ、三重県にある山田上口駅と奈良県にある元山上口駅がヒットしました。どちらも現在は無人駅。ほかにもあるかも知れません。作中駅については読み方不明。
●作品2
手を振る彼女
作者:無果汁
短編
1,392文字
内容
勤め帰りの通勤電車。ある時から毎日同じ駅で、黄色いワンピースの女性が手を振ってくるようになった。
感想
繰り返しと少しの変化。ホラーらしい盛り上がりを見せておりました。
●作品3
駅で待つ
作者:やまさん
短編
4,904文字
内容
彼氏と旅行に来た主人公。列車を待つ駅で出会った親子からの視線が気になる。
感想
不気味な感じの描写から派手な展開へと加速する流れが良かったです。少し後味の悪い、気の毒な感じのホラーでした。
●作品4
ウーアの住む駅
作者:竹尾 練治
短編
11,624文字
内容
老人が多い地域の駅。そこにいつもいるホームレスの男性。主人公はその地域から逃げ出したいと思っている。
感想
ジャンルとしては、サイコホラーでしょうか。
呪いなのか、呪いと思い込む恐怖で心神耗弱になったのか。
閉塞感と憎悪のあり方は、普遍的でもあり現代的でもあり。
登場人物がどこにでもいそうな感じの人々であることが、また一段と嫌な感じを残します。
●作品5
虚乳狩り
作者:デョ
短編
7,593文字
内容
その駅には幽霊が出ると友人は言った。
感想
ギャグテイストのバトルっぽいホラーでした。欄外に語釈が沢山あるスタイル。怖くはなかった。読む時に絵が浮かぶ人はグロ注意。詳細描写はないため、言葉として処理する読み手にはノーダメージ。
今回はここまで。
お読みくださりありがとうございます
続きます