夏のホラー2020、初回掲載8/23分②
●作品157
懲役25年
作者:やわか
完結済(全5部分)
14298文字
内容
自殺を思いとどまった主人公が地下鉄駅で追い回される
感想
追いかけっこ型ホラー。生を受けただけで感謝すべきという考え方は、それこそ生命に対して傲慢だと思いました。
●作品158
帰りの電車
作者:ともる
短編
2198文字
内容
駅で終電を待っていたら、電灯が点滅し始めた
感想
巻き込まれ型ホラー。地縛霊ものでした。
余談
終電が2分早くきたことで怪しむ主人公。終電については、どの鉄道会社でも時刻前の発車は避ける傾向はあるようです。
ただ、到着が時刻前になることはあり得ます。2分で怪しむのは、いささか早計。ダイヤが乱れている場合には、終電かと思った電車が目の前で発車して次に本当の終電が来る、なんてことも。駅ホラーでは、不審がらずに乗車したら幽霊列車だった、という話も珍しくはありません。
●作品159
駅とババアの梨
作者:白夜いくと
短編
1590文字
内容
駅で無差別殺人を企む主人公
感想
サイコホラーと幽霊譚の混成でした
●作品160
♥ ベンチの下に居る「 夏のホラー2020 」
作者:雪*苺
短編
3139文字
内容
駅にあるベンチの下を覗く兄弟
感想
いやぁー!そうなるだろうと思ったよ!
●作品161
駅
作者:へらーと
短編
751文字
内容
追いかけてくる靴音
感想
怖がらせることを目的として駅がテーマの作品なので投稿規定内だとは思います。面白かったけど、これはホラーじゃないですよね。コメディかな。サスコメ(サスペンスコメディ)でも大丈夫。
●作品162
傷つけられたトイレの鏡
作者:大浜 英彰
短編
1881文字
内容
駅のトイレで鏡に激突したら通り抜けた
感想
ホラーですが、SF犯罪寓話系。欲を出さなければ良かったのに。そして、通過の条件はいろいろと試しておくほうが安全でしたね。
余談
作品113『駅ナカ文庫に恋は散る 』の作者です
鏡を通る度に反転して、物がその世界に適応するというのはずいぶんと優秀な怪異です。でも、金塊にはシリアルナンバーがあるので、換金が難しいのでは。観賞用?自分で溶かしてチップにでもするのか?
●作品163
咎人駅にて
作者:泊脊令
完結済(全2部分)
3200文字
内容
駅のホームで急に人影が消えて、奇妙な電車に乗せられる
感想
踏み留まる勇気は大切。ストレスでおかしくなってしまう人が多い現代。踏み越える前に逃げたほうがいい。逃げた先が平和とは限らないけれど。
今回はここまで
今回分は、長さも内容もさまざまでした。
ですが、どの作品もちゃんと駅がメインの作品でしたので、概ね満足です。
お読みくださりありがとうございます
続きます