夏のホラー2020、初回掲載8/26分②
●作品97
奴らのくる場所
作者:おしぼり
短編
4030文字
内容
外に出てはいけない掟を破ってピンチに
感想
詳細描写はないのですが、作中に不快害虫が登場します。楽しく読める方以外は注意。序盤からこの系統の定番っぽい雰囲気で、落ちは予想通りでした。
そして、本文だけですと駅もホラーも要素がない。
後書きで構想段階では駅ホラーだったらしいことがわかりますので、内容と感想を掲載しました。
●作品98
続きが気になる
作者:ミンチ
短編
1100文字
内容
駅のホームで本を読む少女
感想
綺麗にまとまった短い駅ホラー。
後書きの部分を本文に入れなかったのは何故かわかりません。
●作品99
死ぬとは思ってなかった。誰か見つけてくれると思った
作者:遠出八千代
短編
6138文字
内容
深夜の駅に忍び込んで肝試しをする
感想
救出劇のあるホラー。救出した後の流れも含めて、少し後味が悪いです。ホラージャンルで肝試しものなので、全登場人物が人外か人間かどきどきしながら読みました。
●作品100
呪いのベンチ
作者:U・B
短編
1212文字
内容
ある駅には、呪いのベンチと呼ばれる椅子があった
感想
単純な怖さ。詳細描写ではないですが、グロあり。想像してしまう人は注意。
●作品101
駅アプリ
作者:猫館
短編
19691文字
内容
駅アプリという名前のアプリを使い始めてから、主人公の人生は順調だった。
感想
登場人物の欲が突然跳ね上がったのが不思議でした。ある時突然に欲が出ることは、現実にあるでしょうけども。それにしても、ホラーの登場人物、謎のアプリ平気で使うよねえ。ホラー脳の人間だと、超常機能があるアプリなんか対価が怖くて使えない。
●作品102
駅の改修工事
作者:武内 修司
短編
954文字
内容
改修工事をしている駅で、よく会う女性がいた。
感想
幽霊は切なく、生者は優しい人でした。
●作品103
忘れ傘
作者:kamekichi
短編
2373文字
内容
駅に放置されている傘を巡る不思議な体験
感想
叙情的な文体で、昔ながらの日本の怪談といった味わいの短編に仕上がっております。好きな作風でした。
余談
作品93『拾った手帳』作品96『黒い電車』の作者です。
現在は、なろうに作品を投稿されておらず、残念に思います。
●作品104
悪霊の仕業
作者:U・B
短編
1105文字
内容
男は駅に到着するのを心待ちにしていた
感想
尾籠な話題注意。ギャグですけど、ある意味全力で怖がらせようとしています。
●作品105
夏のホラー2020 駅の地下
作者:小城
短編
2787文字
内容
ミステリーハンターがとある駅の噂を調べに行く
感想
一本道の都市伝説ホラー。会話のテンポがよく、地の文も読みやすくて隙間読書にもってこい。軽い都市伝説ものなので、移動時間に読んでいても表情を変えずに済みそうです。
余談
どうやら評価感想を受付をしていない書き専さんのようです。3作品を拝読しました。どれもテンポの良い楽しい作品でした。今年の公式ラジオホラーも面白かったですよ。
●作品106
困ったことが起きた
作者:みくた
短編
1015文字
内容
いつもの駅から乗った電車の様子がおかしい。
感想
電車の関係者が親切でプロフェッショナルな感じが良かったです。いかにもお仕事として対応してくれた感じが好感度大。
●作品107
電車を待つ女
作者:kamekichi
短編
2274文字
内容
駅構内にあるコンビニバイトの帰り、いつも見かける女性がいた
感想
ほのぼの、そして、ゾゾォー!読後そわそわ、怖いお話でした。
余談
作品93『拾った手帳』作品96『黒い電車』作品103『忘れ傘』の作者です。
●作品108
『電車で行く温泉旅行』
作者:謎猫
短編
3803文字
内容
ひとり遅れて温泉旅行に合流するために、待ち合わせの駅に向かう
感想
主人公の経験は単なる夢だったのかどうか?この先も逃げ切れるのか?そんな緊張感を残す最後でした。
余談
作品40『乗り過ごし』の作者です。『』を含めて題名です。
●作品109
あれは、あなたの
作者:七藤三樹
短編
3511文字
内容
よく利用する駅で、現れては消える不気味なぬいぐるみ
感想
ベタ打ちですが、改行や文章のリズムがよくて読みやすい。利己的な人間は、ホラーで醜さを強調されますが、現実には多くの人がこういう行動を取るんだろうな、と苦々しく思いました。
今回はここまで
今回分には、最後にゾワリとするタイプの作品が幾つかありました。ホラーは最後まで気が抜けないですね。
お読みくださりありがとうございます
続きます