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初めてのスマートフォン

作者: 宮原 匠

 徳川家康が初めてスマホを購入した。12時ごろに居城に帰宅して、さっそくスマホをいじり始める。


「家康様、昼食はどうされますか?」


「いらん、気が散るから今日はもうよい」


「はっ、ははぁ」


ー・ー・ー


「家康様、夕食はどうされますか?」


「今ちょうどいいところなんだ、もう今日は良い」


「しっ、しかし....」


「もうよいぞ」


「わかりました」


ー・ー・ー


 翌日、家臣が心配して様子を見に行けば、布団の横には充電器に刺さったスマホがあった。


 家康様は、説明書を抱いて寝ておられた....


ー・ー・ー・ー


  間者の密告によるとついに家康のやろうが、今各武将の間で話題のスマホを購入したと聞いた秀吉は自分も買ってみようとさっそく携帯販売店に行った。


 即決で購入し、家臣を自分の部屋から追い出してさっそくスマホを始めた。


 一人で部屋にこもってから静かだったので、家臣が心配して断りを入れてふすまを開けた。


 そこには、以前から使っていたガラケーを握りしめた秀吉様が気持ちよさそうに眠っていた。


 「なるほど、返事がないはずだ....」


ー・ー・ー・ー


 最近家臣が話題にしているスマホに自分も興味をもってスマホを持ってこさせた。


 さっそくスマホを始めた信長様の邪魔にならないように皆は静かにその部屋を後にした。


 5分、いや10分経過したくらいだろうか?ただならぬ音が鳴り響いた。


 家臣が行ってみると、叩きつけたのかそれとも散々踏みつけられたのか?スマホ画面が無残にひび割れ、火縄銃で綺麗に打ち抜かれたスマホが床に転がっていた。


 信長様はというと、ベランダでキセルをふかしていた....



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