〜1日目 僕の名前は西岡一馬!!〜
ごく普通な暮らし、普通な家族、普通の学校。僕、西岡一馬の暮らしは何の変哲もなかった。
「何お前?消えろよ。」
そう、異性の友人を除けば……
彼女の名は桐峰華。僕が好意を寄せる同級生だ。どういうわけか今年に入ってから露骨に僕を避けている。6月……中3の僕らにはもうすぐリア充発生イベントの修学旅行があるのに……。これではリア充どころではない。むしろ鬱になりそうだ。出陣は2週間後、それまでに嫌われてる原因を突き止め、この状況を打破しなきゃいけないわけだが……99%無理だな。ろくに会話もしてくれないから。しかも他の女子に根も葉もない噂流されてるし。多分僕の事を変態だと思ってない女子の方が少ないだろう。しょうがない、いささか不本意だがあいつに頼むとしよう。
ーーその日の部活ーー
「なあ、手伝ってくれないか?」
「何を?」
こいつ、いやこの方は同じ剣道部に所属する大橋究。究と書いて『きわむ』と読む。こういう時は神のような存在になる。
「んで、何を手伝えと?」
「華の事についてだ。あいつ俺の事嫌ってるだろ?その理由を突き止め……」
「無理。」
こっちの話のラスト3文字を言えずに遮られた。
「何でだよ?」
「俺もお前と同じくらい嫌われてるから。」
使えない奴め……さっき神などと言ったが前言撤回しよう。恐ろしく使えないハゲだ。
「まあ、あいつが一部の男子を嫌ってる理由は知ってるけどな。」
「!?」
再び前言撤回しよう。神だ。
「何だよそれ!?早く教えてくれ……いや、教えてください!!」