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あとがき

 本編二巻分もあるこの長い外伝に、お付き合いくださった方々、本当にありがとう

ございました! 大変感謝しております! m(_ _)m

 リニューアルとはいえ、本編ほどの直しはありませんでしたが、書き下ろした場面

が意外にもありました。特に、後編に。


 ベアトリクスの今後の情勢などは、本編でちらちら出てくるようになります。

 セルフィスとマリスが対面する日は、来るのでしょうか? 

 しかし、マリスの性格が本編とはちょっと違いましたが、それは、旅に出てからの

一年間で、庶民の世界を知り、ちょっとは、酸いも甘いも噛み分けた……のかと。(^_^;


 そして、ヴァル。あんなに冷たかったんですね、あの人。(^0^;

 本編でも付き合い悪いままだけど、さりげないやさしさを感じるみたいなことを、

クレアちゃんが言ってましたし、あそこまで冷酷ではありません。彼も、それまでの

人生に比べれば、今では、羽を伸ばせている方かも知れません。


 今後も、本編では、外伝の登場人物たちが出てきます。

 既に、六巻では、外伝『伝説の剣』に登場したハッカイが出てました。

 外伝を読まなくても話は通じるようにしています。

 マリスが国を出る事件の真相も、本編ではまだ詳しくは知らされていませんが、

いずれは明かされますので。


 本編でのマリスの年齢は十六歳。ベアトリクス王国を出て、ケインたちと出会う

までは約一年かかります。

 前編が、マリスが生まれてから十四年分で、その後の一、二年分が後編という。

 それだけ、王女と発覚してからの彼女の日々は、激動でした。


 この外伝でのキーパーソンは、東方の女戦士ラン・ファです。

 ゴールダヌスは発起人。

 ギルシュは傍観者に近い。自分の意思では動けない立場なので。


 ラン・ファは、最初の読者である私の友人のお気に入りでした。私も、やっと

カッコいい女の人を書けたぞ! と喜んでました。


 実を言うと、最初、マリスはこういうキャラにしようと思っていたんですが、本編

ですらまだ十六だし、せいぜい十八くらいの設定にしても、その若さでお姉サマする

にはムリがあるので、直ちにやめました。


 それに、ラン・ファのような人物は、物語の主役級ではなく、脇役だからこそいい

と思うのです。

 この人が主要キャラになってしまったら、仲間など必要なく、ひとりでなんでも

解決出来てしまうし、出会う人出会う人、きっと皆彼女に憧れてしまう。

 そんなキャラなので。

 その上、彼女は色恋沙汰に翻弄される人でもない。欠点という欠点がない。


 でも、完璧な人というのは、常に孤独なんだと思います。ラン・ファは、いつも

単独行動ですしね。


 もう一方、重要人物として、マリスの幼馴染みダンがいました。本編で、時々、

マリスが、彼とケインが似ていると言っていましたが、本当はちょっと違ったのです。

 ケインの方がもう少し気楽で、ヌケているところもあり、顔も、ダンのように

男らしいというよりは、かわいい系? 

 まあ、国家に中世を尽くそうという騎士と、自由な傭兵では、少々気質が違うのは

当たり前でもありますが。


 ダンは、まっすぐで真面目で、わかりやすくて、不器用で、好きなキャラです。

 書く前は、暴れん坊のどうしようもない悪ガキが、伯爵令嬢で少しおとなしかった

マリスを引っ張り回していくうちに、彼女もお転婆になってしまったという設定だっ

たらしいのですが、当時のあとがきを見直した時点で初めて知りました。(^_^;

 最初からマリスがとんでもなかったので、ダンを暴れさせる必要がなくなり、真面

目になってしまったようです。


 真面目過ぎる人って、くずれるとこわい。でも、自暴自棄になって落ちぶれたりは

しないと信じたいです。その辺は、魔道士ギルシュくんに負け犬呼ばわりされてしま

った彼でも、予言をちゃんと自分のものにはしてもらいたいですね。

 彼は前編だけの登場でしたが、出国してからの彼がどうなったかは、本編で。


 後編はマリスの王女時代ですが、初恋のセルフィスとも偶然婚約者となり、これ

からラブラブな新婚生活が始まるかに思えたが、予想通りでしょうか、やはり、ロク

にお姫様していなかったです。

 ダン、セルフィス、ギルシュ、傭兵のジェイク……と、意外にもモテてました。

 マリスは見た目はかわいい系ではなく、キレイ系なので、どちらかというと近寄り

難い印象を与えるように思えますが、素のままだし、無防備なので、近付きやすかっ

たのか。

 本編の彼女は、男性不信気味で、ツンデレ気味なんですが、前述の通り、庶民の

生活にもまれて学んだのか、ある意味割り切っていて、本心をなかなか見せなくなっ

てしまったので、迂闊(うかつ)には近付けません。(^_^;


 『光の王女』では、本編ではあんまりないラブシーンが、ちょこっとありました。

 難しかったです。

 当時は、多分、前に読んだ恋愛物とか映画とか見て、想像して書いてたと思うんで

すが、真相も打ち明けながら、愛も語らなければならないのが、難しかったかと。

 当然のことながら、それぞれのキャラに感情移入しながら、そのキャラの生い立ち、

立場や性格で、状況に応じて考えや、行動、セリフが出来ていくので、あっちから

もこっちからも見て……だったと思います。(@_@;

 でも、外伝だと、なんか気が楽でした。過去だから? 本編で恋愛書く方が、より

難しい気がします。


 先日、『白雪姫と鏡の女王』のDVDを見て、ふと思いました。

 そういえば、『白雪姫』とは、女王が白雪姫を森に追放したり、殺そうとしたり

しますが、それが、エリザベスとマリスに重なり。


 マリスって、戦う白雪姫だったのか!? (^_^;

 ……ってことは、本編で仲間となるケインたちは、……小人? (・_・;

 英語では、ドワーフだそうで。ケインたちはドワーフなのか? (^0^;

 じゃあ、白雪姫を助けて、最後に結婚する他国の王子様は、まさかのライミア

王子!? そ、それでは、エリザベスのシナリオが現実に!? (((^0^;;


 またまた余談ですが、ライミアの第一王子は、本編一巻六話目に出てきます。

 アストーレ王国と交流のため各国の王子が訪問したうちの一人でした。

 彼は、アストーレ王女よりも、アストーレ王国の鉱山に興味を示すなど、商人の

性質を持った、言ってしまえば、イヤミなインテリ王子でした。


 おとなしくてかわいらしい王女に興味を持たなかったのも、エリザベスの言うよう

に、肖像画のマリスを気に入ったからかーーの割りには、『白い騎士』として登場

したマリス扮するマリユスが現れても、反応しなかったけど(^^;

 全然合わない者同士だと思っていたけど、……意外に合うのかも知れません。


 ライミアも、本編第二部には行きますし、この後の外伝第三弾カイル編でも、彼の

ホームグラウンドとなります。

 カイル編は、半分かそれ以上が書き下ろしとなりそうです。ほとんど、一、二話

ずつ独立した短編集になると思います。

 本編第七巻も、同時進行でリニューアル版UPしていきます。


 それでは、次回もまた、よろしくお願いいたします。



PS:このあと、もう一つのあとがきがあります。そちらもお楽しみください。


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