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序章

壮大なストーリーが始まります。

長すぎるが飽きさせない、そう心掛けて執筆したいと思います。

多数の魅力的なキャラ達、その彼らが望む世界とは?

『希望と絶望』その鍵となる『奇跡の石』とは?

『世界の破滅』それは本当に訪れるのか?


この『妄想の変人』の綴る物語をどうか最後まで御期待して下さい。

   序章


 海を望む崖の上に建てられた建物、月の光に照らされたそれは小さな洋館、

 その建物の中の1室で1人の女性が窓の外の海面に映る月の光ぼんやりとを見つめている。

 部屋の明かりを間接照明だけでにして窓辺の椅子に腰掛け、ただ静かにその光を見つめている。

 その姿は全てを憂うような寂しさを感じられる。

 やがて女性は視線を変えて手にした小さな物を悲しげに見つめ始める。

 静かに部屋の扉が開いて、そして1人の男が入ってくる。

 女性は黙って今度はその男に視線を向ける。

 銀色の髪、いや実際は何色でもない透明の髪、そして7色に煌く瞳は無言で男を見つめる。

「もうすぐ計画が実施される。残り時間は少ない、だからそれをもう一度託してくれないか?」

 男の言葉に女性は笑顔を作ると、差し出される手の平に手にした小さい物を委ねる。

「運命は変えられる。そう言ったのはお前だ。それなら世界は救われる」

 その言葉に女性は返事する代わりに小さく頷いて答える。

「これがあれば予言は覆る。そう、あの老女の言葉は虚言となる。それを私が証明する」

 その希望の象徴を握りしめた男はそう言い残すと部屋から出て行く、

 無言でそれを見送る女性はこれから起こる出来事を想像して溜息を吐く、

 巨大な運命の渦の流れに逆らう意思は真紅の糸で運命の流れに漂う糸達を束ねると決意しているのだ。

 その抵抗は自分がこの世界に生まれると望んた時から始まっている。

 いや、それは全ての意思が生まれた時から既に始まっている。

 しかし封印が解かれた者がその抵抗を無意味にする。

 それだけは阻止しなければならない重要な使命、

 その為の力はこの世界にすでに産み出している。

 そしてその力を得る者は必ず現れるだろう、

 その者を支え助ける者は絶望の先に希望を見る事が出来るだろう、

 それを妨げる者達は希望に行きつく前に暗黒に呑み込まれるだろう、

 今、静かにその戦いの幕が開いていく、

 儚い月の光を隠す雲が地上への光を遮る。

 そうして女性はまた静かに窓の外を見つ始める。

 もうそこには光のない暗闇が広がっている。

 その暗闇ををヘリの光が飛んで行く、まだ儚き希望を積んで飛んで行く、

 満足そうにそれを見つめ、そして女性は静かに目を閉じる。




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