私を呼んだのは・・・?
ちーさとっ!
私を呼んだのは、小学校で一緒だった少しギャルっぽいお友達、「加藤汐理」。
すこ~しだからね。少し。
「久しぶりだねっ!なんでココ来たの?」
「色々あってさぁ~・・てか、なんでこのクラス静かなの?」
「あ~色々あるからね、なんせ北沢中ですからw」
「なにそれ。そこが聞きたいんじゃん!」
「いずれ、ね。まぁ時間があれば話すよ、もう一時間目始まるからっ」
汐理は、6年生の時染めていた髪を黒にもどしてた。
スカートも極端に短くもなかった。
昔みたいに荒れてる感じはない。
「あの、今日の一時間目って数学だよね?」
新しい友達、浅沼紗枝ちゃんに聞いた。
「ええ。数学ですけど・・・先生はいらっしゃらないかと...」
「なんで?」
「だって、、自習ですもの」
「へぇ。そうなんだ」
「忙しいんですって。」
「忙しいって・・だって本職が授業じゃないの?」
「手に負えない生徒がいますから・・・」
「だからって授業しないの?」
「もう、授業時間なので静かにしてもらってもいいですか?私を殺す気ですか?」
「殺すって・・・何言ってんの?」
なんだ?変な子
「周りをご覧下さい。殺気立ってるのが感じられませんか?」
周りを見たら確かに雰囲気がピリピリしている。
「とにかく今は静かになさってください」
「うん。分かった。ごめんね」
なんだ?変な子だ。
じゃなくて、変ながっこ。
みんなそれぞれの参考書を開いて各自勉強してる。
何この時間?
私も勉強することにした。
持ち歩いてる問題集を開いた。