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劣等薬屋は世界を救う  作者:
劣等薬屋 三章 ミライ編
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94.大晦日

 今日は12月31日大晦日です。フェイト王国でも日本の文化が引き継がれていて大晦日では城下町で新年前日のお祭りをしています。お父様達も市民の皆さんと混ざり食卓を囲んで大盛り上がりです。お母様とアレスとアテナはメイドさんと共に来ていて、マテラおじさんのRu.ヴァレンティーナで食事中。


 私はチィちゃんと2人で王都を回っていました。私達が最初に回ったのはシアメルさんの教会兼孤児院です。毎年この日になると教会でお祈りをするそうで、色んな人達がここに来ている。因みに神は大英雄の人です。


 たまにお城を抜け出してチィちゃんと出かけていたのですが、その時仲良しになった孤児院のマルクスとレイトという男の子とチィちゃんの4人で今日はお祭りを回ります。


 お祭りを先導してくれるのはマルクス君。マルクス君は身長は私たちよりも低い(マルクス105cm・ミライ、チィは110cm)が見た目に反してかなりの冒険家基質があり、前に出かけた時は知らない路地裏に行っては探索したり冒険者ギルドに行けば怖い人達(いい人)と普通に会話できるし頼りになる子だ。


 レイト君はけっこうおバカだけど孤児院では剣の練習を日課にしていて、その剣術はピカイチで一般の人よりも強いらしい。将来は騎士団に入って国を守るって言ってた。


 今更だけど子供4人だけで回るのは危険と思うかもしれないが警備が厳重になっており表ではお祭りに浮かれている客だけど、裏は客の中に紛れ込み監視する騎士団が沢山いる為心配はない。


 万が一の事がない限りは大丈夫だけどそんな事する人はフェイト王国にはいないよ。


 マルクス君はいい匂いにつられて私たちを案内する。マルクス君がたどり着いたのは鹿肉だった。冬になると山によく出没しているが普通の鹿ではなく魔物の「突撃鹿(トツジカ)」である。トツジカは鹿の上位存在であり、長年生き延びたことにより筋肉は引き締まり旨味を凝縮させている。人里に降りては作物を荒らしたり、人に危害を加えているので処罰対象になっている。


 そしてトツジカの肉を使った「鹿バラ」をいただく。一つ一つの肉が大きく噛み応えもあり悪魔のような油が私の口の中に入っていく。やっぱり肉には塩だよな、タレもいいけど私は前世でも焼き鳥は塩派だったからこの気持ちは一生変えることはないだろう。


 他のみんなも大きい鹿バラを小さなお口で平らげていた。やっぱり可愛いな…と思う中身20歳超えのミライちゃんであった。


 マルクス君が次に案内したのは「シュワシュワ」という炭酸ジュースである。昔お父様とミヤおじいちゃんが従来のお酒に炭酸混ぜたら上手くなるんじゃないの?と考えたのがきっかけで子供でも込めるように作られたのが「シュワシュワぶどう」である。


 シュワシュワぶどうはぶどう味の炭酸ジュースで大人から子供に絶大な人気がある。銅貨1枚(100円)で飲めるのでかなりお得である。逆にどうやって利益を取ってるのかと言われたら、おじいちゃんが無限にシュワシュワぶどうが湧き出す樽を作っていてそこから取っているんだとか。


 樽の中に魔石をはめ込み魔力を注いだ分だけ溜まっていく。一般人が補充しようとしたらコップ1杯でも1日かかってしまう。それを逆手に取り、限定メニューとして販売している。表にはあまり出せない冬限定の商品と紹介すれば自ずと「限定」という言葉に弱い人達はこぞってこの日に買いに来る。因みにお父様やおじいちゃんが魔力供給をするとあまりの勢いで吹き出すので推奨できない。


 そして私達は色んなところを回り、最後には英雄像にたどり着く。他のみんなも英雄像の下に集まっていて明日の初日の出を待つのであった。


 




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